コメントを書こうとしましたが，長くなりそうなんでトラックバックで返します．
医師は，ヤバイ位忙しいと良く聞きます．また，医師ほどではないでしょうが，私の業界（ソフトウェア開発）も結構忙しそうです．昔，ソフトウェア開発のアルバイトをやっていた頃には，「今月は250時間労働だったよ．HAHAHA」などという結構素敵な正社員の方の会話が聞けました．恐らく，どの業界でも多かれ少なかれこのような現状はあるのだと思います．
多分，日本だけじゃなく世界中どこでもそうなのだと思いますが，現在の社会がきちんと機能しているのは，（仕方ないからという理由であっても）サービス残業をある程度，皆がやっているおかげなのではないかと思います．最大労働時間は法によって定められていますが，この規則をいかなるケースにも 100% 当てはめていたのでは，やはり社会はうまく回りません．その理由の一つとしては，現在の最大労働時間の制限がかなり後になってかけられたということがあると思われます．多くの企業は，この制限がかけられる前の状況で経営がなされていたので，突然その制限に従って労働時間を減らすと経営が成り立たなくなる恐れがあります．もちろん，従業員にそれだけ労働させなければ成り立たない企業などダメだという意見は出てくるでしょうし，私もその意見には納得できます．ただ，だからといってそういった企業が倒産すればいいのかというと，そういう問題ではないのが難しいところです．
恐らく，現在は過渡期にあるのではないかと思います．前述したようにいきなり労働時間を減らすのはなかなか難しいので，雇用者・労働者双方が歩み寄り，時間をかけて少しずつお互いに納得のできるようなバランスを取る必要があるのだろうと思います．今，そういう境遇で働いている人にはつらい話ですが・・・
