年金制度とねずみ講の関係

ねずみ講と年金の違い教えてください(><)」というトピックが立っていて、ちょっと興味が沸いたので調べてみました。無限連鎖講の防止に関する法律によるとねずみ講の定義は、下記のようになります。

この法律において「無限連鎖講」とは、金品(財産権を表彰する証券又は証書を含む。以下この条において同じ。)を出えんする加入者が無限に増加するものであるとして、先に加入した者が先順位者、以下これに連鎖して段階的に2以上の倍率をもつて増加する後続の加入者がそれぞれの段階に応じた後順位者となり、順次先順位者が後順位者の出えんする金品から自己の出えんした金品の価額又は数量を上回る価額又は数量の金品を受領することを内容とする金品の配当組織をいう。

要約すると、

  • 加入者が無限に増える
  • 一人の加入者に対して二人以上ペースで加入者で増える
  • 出資した金額以上の金額を受け取る

という条件をすべて満たすものということになるのでしょうか。年金に関しては、必ずしも一人の加入者に対して二人以上のペースで加入者が増える訳ではないので、その部分がねずみ講と違うのでしょうか。ただ、文章を読んでると確かに際どいラインだなという印象は受けます。前述したトピック中で、

ねずみ講を取り締まる法律を作るとき、最初に提出された法案だと、年金システムも、ねずみ講になってしまうので、法案の作り直しに1年もかかってしまった件について

という書き込みがありましたが、ありえそうと思ってしまうのが辛い所です。これを聞いた後だと、法律の2以上の倍率をもつて増加するという記述は、何かしら作為的なものを感じたりもします。年金には全員加入しなければならないということを前提に考えてみると、もし出生率が4以上の場合だと一人の親に対して二人の子供がつくことになります。そうなると、上記の条件を満たしてねずみ講になるのではないのだろうかと思ったりもしましたが、まぁ、そんな出生率の状態だと年金にとやかく言う人も少なくなりそうだから問題にもならないのでしょうか。

しかし、何故このようなかなり際どい法律にしなければならなかったのでしょうか。お前らは、持っておくと全部使ってしまって老後のこと何も考えないだろという考えのもとだと、60歳まで引き出し不可能な銀行みたいなものにしてしまえばよかったのに……などと、考えたりしましたが古い歴史を持つ年金制度を振り返ってみよう!というサイトの解説を読んで、戦後は、急激なインフレにより積立金の実質的な価値が減少し、将来の給付のための財源目減り問題も発生しました。あたりの記述で何となく納得はしました。それなりに試行錯誤した結果なんですね。ただ、現行の年金制度はもうかなり破綻してるような気がするのですが、これからどう頑張っていくのでしょうか。