リーダーの資質

面白い話題が挙がっていたので,今日はその話を紹介.ニャー速:リーダーになりたくない症候群

確かに,リーダーは難しいなと思います.例えば,``各人の自主性に任せる''という方針だと,聞こえは良く,また皆の士気が高いうちは集団としてうまく機能するのですが,一旦士気が落ちてしまった場合に立て直すのが困難だったりします.そのため,ある程度規則なり何なりを設けて統率することになるのですが,これも行き過ぎてしまうと下がウンザリして離れていったりします(またお怒りだよーとか:p

また,リーダーになると自身の言動へ向けられる目が厳しくなるという面もあります.多かれ少なかれ人は皆,``まぁ,適当にやっておくか''という部分がありますが,上の方に立つほどこの``適当な部分''に非難が集まります.不真面目な生徒が,先生がちょっとミスをすると鬼の首を取ったように非難を始めたりしますが,これと似たようなものかなと思います.

日本に限らず,リーダーになれる人というのはあまり多くないのかもしれません.

  1. 能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平構成員も無能な中間管理職になる。
  2. 時が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
  3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能に達していない人間によって遂行される。
ピーターの法則 - Wikipedia

``階層的な組織に属する人間は、必ずその人の無能レベルまで昇進する''というピーターの法則が提唱されているそうですが,これにはリーダーシップというものが関係しているのではないかなと思いました.昇進をするにつれて,実務から人の指揮へと仕事がシフトしていきます.そして,昇進を重ねると,一般的には指揮を執らなければならない人の数がどんどんと増えていきます.その結果,自分のキャパシティを超える人の指揮を執ることとなり,``無能な上司''になるのかな,と(周りの目もどんどん厳しくなりますし).

昇進を重ねても``有能なまま''の人は,帝王の器を持った人なのかもしれません.