敵は倒さなければならない

ここ最近の,個人的なキーワードです.今回は,共謀罪に関して.

共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案は、与党が1日、民主党案を「丸のみ」した。対象犯罪を「5年を超える懲役・禁固の国際犯罪」に限定する民主党案に対し、政府・与党は「国際組織犯罪防止条約に違反する」と繰り返してきた。「これまでの国会答弁は何だったのか」。関係者からは疑問の声が上がり、なりふり構わぬ譲歩は無責任とのそしりを免れそうもない。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060602k0000m010154000c.html

素直に考えた場合,民主党案の与党の意見に対して民主党側も回答は用意している(した)はずで,その回答に対して与党が“妥当だ”と感じたから民主党案を受け入れたと考えられます.したがって,その意味では,(与党案の問題点を与党側が認めてくれたため)国会答弁は有益なものであったと結論づけても良いような気がします.また,民主党の修正案を全て受け入れても,なおダメであるとするならば民主党案の存在意義も良く分からないものになります.

で、どうなるのかと思っていたら、結局、与党は民主党案を丸呑みする事で合意した。
と思ったら、民主党が採決を拒否した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060602it05.htm
自分で出した法案を自分で拒否したわけだ。
まさに「反対のための反対」。

http://d.hatena.ne.jp/coachy/20060602

ここでも,やはり“敵は倒さなければならない”なのだろうか.