技術継承

団塊の世代が一斉に定年退職を迎えるいわゆる「2007年問題」を控え、退職とともに失われる技術・技能の継承に注目が集まっている。企業では、検定試験や独自の「弟子入り制度」を導入するなど知恵を絞っているほか、継承の支援に乗り出す組織も。数値化できない“勘”のバトンタッチを進めることで、新時代を担う「職人」を育成したい考えだ。

http://www.sankei.co.jp/news/060612/bun050.htm

2007年問題”で最もマズイと言われる事の一つですね.ある仕事(技術的なことだったり,機械の操作の仕方だったりと中身は様々ですが)を定年間近な人に依存していることで,その人が定年を迎えてしまうと仕事が成り行かなくなると.これは,IT業界にも当てはまるようでこちらでも皆さん危機感を持って対策を考えているようです.IT業界では,何がマズイかというとCOBOL

COBOL技術者が退職を迎えるということは国家的にみても、企業単位で見ても重要な問題を抱えております。それは大規模な組織の基幹システムの多くは汎用機上でのCOBOL言語を使用したシステムであり、その基幹システムの開発や運用をしている技術者を失うということになるからです。大規模な組織の基幹システムの一例をあげれば銀行、証券、生保、損保、公共機関などのシステムがあげられます。

http://www.cobol.co.jp/vision.html

分野にもよりますが,上に挙げられている銀行のシステムなどに関してはまだまだ多くのCOBOLで組まれたシステムが現役で運用されているようで,これが大きな問題となっています.大学,専門学校などにおいても,一旦はCOBOLをカリキュラムから外したにも関わらず,また復活したという話も聞きます.

個人的には,あまり触りたくないですが,やはり皆がそう言っていると世の中がうまく回らなくなってしまいます.過去の技術を捨てるというのは,なかなか難しいことですね.