官離れ

公務員試験の受験者の増減は景気と連動する。国家公務員2種を例に見ると、バブル期は低調。90年代に入って景気が後退すると、今度は人気が上がった。

今回の受験者減は、バブル再来の兆しか。中央大学法学部の今村都南雄教授(行政学)は、それだけが原因ではないとみる。「郵政が民営化されて宅配便会社との違いがわからなくなったように、『官から民へ』『小さな政府』の小泉改革で、これからは役所では面白い仕事ができそうもない、と学生は敏感に感じ取っている」

学生も「官から民へ」 公務員志願が激減

“それだけではない”と言われれば,そりゃ理由なんて探せばいくらでもあるだろうな,というのが感想.例えば,官に対する一般市民の怖さを見せ付けられたからというのも一因に挙げられるかもしれません.好景気の時はあまり見向きもしなかったのに,不況になった途端に“給料もらいすぎ”とか“無駄な人材が多すぎ”とか言われる状況を見てしまうと,及び腰になってしまうよな・・・という事も考えられます.

取り合えず政府叩きというスタンスもいいのですが,そのスタンスは周りを“何だかな”という雰囲気にもしかねません.まぁ,うまくバランスを取りつつやって欲しい所です.