東京都葛飾区の会社員、田崎博さん(56)は「客観的にみて0―3の完敗だった。『お前なんか応援しない』とやじっている男性もいた。これでは敗者も勝者もかわいそう。現場でTBSのリポーターに『納得いかない』と訴えたが、困惑していた」。憤りを抑えきれず、会場から帰宅途中に本紙へ電話で訴えた。
職場でテレビ観戦した東京都港区の会社員、坂本栄三さん(64)も「途中からは亀田に勝たせてやりたいと思ってみていたが、どう考えても負けだった。日本のボクシング界にとって良くないし、亀田のためにもならない。今日は負けて、もっと勉強してからチャンピオンになってほしかった」。
東京都豊島区の自営業、松山龍太さん(35)も「誰が見てもあまりにひどい判定。これがスポーツなのかと、がっかりした」。
http://www.sankei.co.jp/news/060803/spo013.htm
亀田-ランダエダ戦の判定がおかしいと,お祭り騒ぎになっているようです.私自身は試合を見てもいないですし,見てもきっと分からないのでそのこと自体については触れない事にします.
さて,今回の疑惑の判定は一般新聞でもかなり批判的に報道されているようです.特にひどいな,と思ったのが上記の産経新聞.・・・と,思っていたのですが,よく読むとひどいなと思える文章は,ほとんど“ファンの感想を引用”という形で書かれている部分でした.
この記事を見て,ふと,産経新聞(正確にはこの記事を書いた記者)ずるいよなという気持ちが沸きました.現在のお祭り状態からも考えて,この話題に関して寄せられた感想(街頭インタビュー,投稿など)はかなりの数に上っているでしょう.にも関わらず,ほとんど同じ感想を3つピックアップして掲載したということは,恐らく記者自身もこの感想と同じ気持ちが強いのでしょう.何となく,記者自身の気持ちを代弁させているような気がしてしまいました.
この記事を読んで変な気持ちが残ったもう一つの理由は,その感想を述べた人の氏名などが掲載されている点.わざわざ一般人の本名を掲載する必要はあったのでしょうか.感想自体が批判的なせいもありますが,何だか晒し上げられているような気が・・・