捏造への抵抗感

TBSが2chのような掲示板の様子を捏造したとして,少し祭りになっていたようです.

あるある大辞典の事件がおこってすぐなので,そういった(捏造とか)ことに対しては結構ピリピリしているのかなと思っていたのですが,そうでもない様子.もしくは,指摘された場合の言い訳をあらかじめ考えるようになった,とかでしょうか.

さて,最近は“マスコミに対抗する勢力としてのインターネット”が台頭し,こういった事が起こると独自に検証して糾弾する人も増えてきましたので,マスコミの捏造もバレやすくなってきていますが,マスコミ側自体の捏造することへの抵抗感は果たしてどの程度なのだろう,と思いました.捏造とは少し異なりますが,“インタビューを都合の良いように編集されて放送された”と憤っている場面をテレビドラマで流す様は,個人的には非常に滑稽に感じられます.誰かが“マスコミは空気を吸うように捏造する”と批判していましたが,こういった自虐的(?)とも取れる場面を堂々と流す辺り,捏造への抵抗感はほとんどないのかもしれません.

ユーザが情報を取捨する能力(メディアリテラシー?)は確かに大切ですが,マスコミから提供される情報は,そもそも検証するための材料がほとんど皆無のものも数多く存在しています.例えば,「美しい国」を逆さまに読むと憎いし、苦痛になると言われてハッとした東京都内の病院で働く女性(四〇)は本当に実在したのかどうか検証することは困難です.そのため,これまでユーザはマスコミを信頼することによってそれを正しいとしてきた訳ですが,すでにその信頼関係もかなり崩れてしまい何を信じてよいのかが分からなくなってきました.

マスコミからの情報は全て嘘と思っておいた方が良い,と言う意見も一理はありますが,個人的には,できればもう少し信頼できる形にならないかなぁと望んでやまないところです.見せしめでどこかの局の放送免許を取り上げたら少しは変わるのかなw