常識を認識すること

痛いニュース(ノ∀`):「マクドナルドで注文せずにYahooの無線LANだけ使っていたら追い出された」「Yahooのやってることは詐欺まがいだ」…OhmyNews女性記者.なかなか,楽しい記事でした:p本筋とは関係ないですが,このエントリの功績の一つに,自分が常識と思っていることは何か(飲食店に入ったら,一品位頼むのは常識)をはっきりと認識させてくれたことがあるように思います.

以前に,前提の共有がなされないまま議論が進むので議論がうまくいかないと書いたことがありましたが,この原因の一つとして,そもそも,自分自身も何を常識と思っている(明白と思っている)のかをはっきりとは認識していないことが挙げられるのでは,と思います.自分が何を常識と思っている(明白と思っている)のかはっきりとは認識していないため,その共有がなされない.しかしながら,はっきりと認識できていなくても“そんなことは明白だ”と思っていることは事実であるため,どうしても相手の主張が非常識に聞こえてしまい,理解することができない.その結果,建設的な議論を行うことができなくなる,と.

私は○○へ初めて赴いた時,まず自分の常識とはかけ離れた光景を目の当たりにして驚愕した.そして,その直後,私はそれらのことを常識と思っていることに今まで気付いてすらいなかったことを認識して,再び驚愕した(ソース元,失念).

自分たちが,本当に当たり前であると思っていることに関しては,それが完全に否定されるほど正反対の場面(主張)に遭遇するまで,自分がそう思っていることを認識しづらいものです.しかしながら,そういった場面に遭遇する機会はそれほど多くはありません(旅などで異国の地へ行ったとき位でしょうか).その意味では(自分が何を常識と思っているのかを認識する機会を与える),上記のような“非常識”な記事も必要ではないかな,と思いました.

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