相談する心理

他人に相談したってまともな解決策は来ないであろうこと、結局どうしようもない、やるしかないであろうことに薄々気がついている。故に、「やるしかないのなら、せめてその嫌さを軽減するため」共感を求めるようになる。つまり女性と言うのは既に一歩前を歩いているのではないか。解決策より共感が大事、なのではなく、「あなたにまともな解決策があるなら提示すればいいが、ないなら共感せよ」ということだ。

そもそもそれ解決法じゃなくねーか、という話

以前,相談する人の心理として次のような話を聞いたことがあります.

人は本当に悩んでいるときは他人に相談したりしない.ある程度自分の中で答えが出た(しかし,まだ踏み切る勇気は持てずにいる)段階になってはじめて他人に相談を持ちかける.だから,他人から相談されたときには,馬鹿正直に自分の意見を述べてはいけない.相手はそんなことは(実は)まったく期待していない.あなたがすべきことは,その人の背中を押してあげることだけだ.

(AとBという2つの選択肢があったとして)どちらが良いと思うか,という相談ですら実は相談した側の中では既に答えが出ており,それ故,相談を受けた側がそれとは違う答えを言うと“え〜,そっちは微妙じゃない?”“じゃあ聞くなよ!”という会話に発展したりします(ちなみに,AかBかと問われたときは後者を答えておくと当たる確率が高いという話もしていたけど,どうなのだろう?).そして,上記のエントリの場合では,その答えが“結局やるしかない.だからせめてその嫌さを軽減させてくれ(共感してくれ)”だったのだろうと思います.

元エントリにもあるように,“その発想はなかった”というような素晴らしい解決方法が思いついたのならば,その解決方法を提示してみるのも有効な手段です.ですが,そんな素晴らしい解決方法が(短時間で)思い浮かぶことは稀で,多くの場合は相談した側も既に思いついた(そして没という結論を出した)平凡な回答であるか,あるいはまったく見当違いな回答となります.なので,相談されたときに私達がまず始めに考えるべき事柄は,“相談した人の背中を押すような回答とは何か?”なのかな,と思いました.