禁止事項とペナルティ

Geekなページ:はてなブックマークを禁止する方法を読んで考えていたこと.

無断リンク禁止などの論争における(無断リンク禁止側から見た)問題点は,自サイトに示してある禁止事項(この場合は無断リンクの禁止)を守ってくれない,というところにあります.これは,禁止事項を守らないほうが悪いと言いたい訳ではなく,むしろ,多くの人がその禁止事項を守る義理を感じているか,禁止事項を破った場合に何らかの不利益を被らない限りは守らない,と言うのは自然なことであるように思います.そのため,自サイトの閲覧者に対して何らかの禁止事項を課したい場合には,禁止事項だけではなく,その禁止事項を破った場合のペナルティも設定する必要があります.そして,ここが禁止事項を課したい側にとって最も難しい点になります.

このはてブをめぐる水掛け論の究極の解決は、会員制のSNSや、会員制のサイトなんでしょうけどね。それは、やっぱりウェブ的ではないんでしょうね。それに、なんか発想として後ろ向きだし。

http://mb101bold.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_7b31.html

自サイトの閲覧者に対して課すことのできるペナルティは,閲覧禁止(アクセス禁止)位しか存在しません.そのため,管理人が本当に自分の設定した禁止事項を全員に遵守させようと思うのならば,最初に閲覧用アカウントを配布して,禁止事項を破った場合にはそのアカウントを剥奪するなどするしかないのだろうと思います.これは,ネットワークゲームなど多くのネットワークサービス提供者側にも同様のことが言えます.ネットワークサービス提供者の多くは,アカウント停止というペナルティのみを武器に利用者に禁止事項を遵守させようと奮闘しています.

禁止事項を掲げるだけでも一定の効果は発揮します.それは,そのサイトの管理人の意思を尊重しようと考える人も数多く存在するからです.ですが,閲覧者全員に禁止事項を遵守させようとした場合には,ペナルティが必要となってきます.なので,どうやったら閲覧者に対してペナルティを課すことができるのかと言うことまで考えつつ,サイトを構築していくしかないのかなと思いました.