「ブログを続けること」と「ブログでアクセス数を稼ぐこと」

書こうと思っていた記事の事を考えてたら 2週間くらい何も更新していなかったので,その話は置いておいて今回は「ブログを続けること」と「ブログでアクセス数を稼ぐこと」について雑感.

あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法と言う本が出た関係かどうかは分からないですが,ここ最近「月間○○万PVを稼ぐためにやったこと」みたいな話をよく見かけました.書籍の方は読んでないのですがブログ等の記事は大体同じ内容で,3行で書くと

  1. お役立ち系の記事を書いて
  2. タイトルで釣って
  3. はてブで工作しろ

と言う感じでした.実際,そんな感じで書くと結構ヒット率は高いようで,はてなブックマーク - 人気エントリー を眺めてもその類の記事で溢れています.そう言えば,「もうはてブは古いんじゃない?(気にかけるメディアではない)」みたいな話を振られることがあるのですが,記事を書く側としては,アクセス数の絶対的な多さと言うよりは(工作行為なども含めて)コントロールのしやすさと言う観点から,他のメディア (Twitter, Facebook, ...) へ繋げるための着火財的な役割としてまだまだ需要があるのだろうと思います.

話を戻して.ただ,イレギュラー的な存在である「はてブでヒットしたときのアクセス数」を含めて月間 PV を算出してしまうと,そのアクセス数を維持するにはこれからもはてブでヒットするような記事を書き続ける(単一記事がはてブ経由でアクセス数を稼いでくれる期間はせいぜい2〜3日)必要があるため,そのプレッシャが圧し掛かってくる事となります.

ブログを続けて行く上で障害となり得るものの一つに「書くネタがない」と言うものがあります.そして,この障害を回避するための方策としては「様々な話題を幅広く扱っていく」と言うものがあります.

非難しているわけではなく、むしろこうした内容とタイトルが一致しないほうが、更新しやすいし、内容を柔軟に変化させることができて良いのだ。私の数日前の言葉を使えば、「寝返り」を打てるサイトタイトルが優れていると言えよう。

・・・(中略)・・・

これからブログを持とうと考えている人は、具体的なタイトルにするか、抽象的なタイトルにするか、よく考えたほうが良い。更新はしにくいがある程度の集客は見込める具体的なタイトルか、更新しやすいが集客が未知数である抽象的なタイトルにするか。

今日のポイント

一読して意味がわからない抽象的なタイトルの方が、寝返りしやすいため、サイトの寿命を長くすることができる。

抽象的なタイトルが長続きの秘訣

しかしながら,「はてブ人気エントリーになりやすい(ヒット率の高い)記事」と言うのはかなり偏っています.そのため,「はてブを含めた月間PV」を意識した縛りプレイをしていると自然と扱える話題が狭まり,「同じ記事の乱発」,「はてブ工作行為の過激化」などに繋がっていくか,もしくは「ブログ疲れ」を起こして更新停止と言う事になります.

ただ一方で,アクセス数など気にせずに好き勝手に書いていた方が長続きするのかと問われると,多くは「好き勝手に書いて好き勝手に飽きて好き勝手にやめる」と言う道を辿るため何とも言えないところです(別にそれが悪いと言う訳ではない).

ブログはいつ死ぬのかということについて、吹風日記さんに興味深い記事がありましたので紹介します。

ここでいう「死亡」とは「二度と更新されない」という意味です。

  • 24時間以内に更新された日記の死亡率は、約1.3%。
  • 1週間放置された日記の死亡率は、約16%。
  • 2週間放置された日記の死亡率は、約32%。
  • 1ヶ月放置された日記の死亡率は、約52%。
  • 3ヶ月放置された日記の死亡率は、約90%。

では、ずばり、ブログはいつ死ぬのでしょうか。データをながめますと、初めて死亡率90%を超えたのは、最終更新から78日経過後でした。したがいまして、だいたい75日ほど更新が停止すると、そのブログは「死んだ」と言っていいかと思います。「人の噂も七十五日」の格言は、案外まっとうな数字なのかもしれません。

ブログはいつ死ぬのか、ウェブの噂も75日、光もともに運ばれて行く - 吹風日記

ちょうど75日くらいで90%超。よくできた話だなぁと。ちなみに、本サイトの場合、6ヶ月で180日間更新無し後の復活なので、なかなかレアケースなのかもしれません (^^;)。

数字もさることながら、この中で興味深いのはブログの死に際。吹風日記さんの方では、本文ではなくコメントの方に書かれていますが、死んでいるブログには全く普段どおりの更新を行ったあと、何の前触れもなく死んでいくものが多いそうです。言われてみれば、私も昔チェックしていたブログのいくつかは、何の前触れもなく終焉を迎えていましたし、本ブログだって、180日間の冷凍睡眠状態に入る直前の記事は、全く持って普段通りです。徐々に更新間隔がひろがってとか、もうそろそろやめようかなという前触れが見られないということはあまり多くありません。ブログ熱の「熱しやすくて冷めやすい」という特性がよくわかって面白いです。

ブログの寿命 - 職業としてのプログラミング

金銭関係の問題がない場合,ブログが「突然死」するケースは思っているよりもずっと多いと感じます.これは,Twitter が流行って以降はさらに強く感じるようになりました.はてブ的な観点から見ても結構な「有名ブログ」であっても更新が停止されたまま,ほとんど「死亡状態」のものもたくさん見かけるようになりました.

個人的には,ブログを長続きさせるコツは,良く言うと「書くことを習慣化させる」悪く言うと「惰性で書いている」状態に持っていく事かなぁと思っているのですが,この「習慣」も結構怪しいもので 3日も書かないとこの「習慣」はすっかり忘れてしまったりします.

結局のところ,長続きさせるには「金が絡む」ようにして趣味以上にまで持っていくしかないのかもしれません.2ch まとめブログ辺りを見てると,金が絡むと残念になっていくなぁと言う印象が凄く強いので読者的にはこれも微妙そうですが.