年を取っていく街

以前に雑談でしゃべっていた時に印象深かったものを思い出したので、今回はそのお話。

私が現在住んでいる街の近くに、かつて(バブル景気時代)凄く華やかな街があったそうです。そこには主にお洒落なカフェやバーがたくさんあって、多くの若者達で賑わっていたそうです。しかし、バブル景気の終了とともに街の活気も衰退していき、そのほとんどは店をたたむ事となりました。

カフェやバーが潰れた後、その街には自動車を売るお店が増えてきました。高級車を扱うディーラー店やファミリー向けの車などが目立ったそうです。そして、現在は、そう言った車を売る店もほとんど姿を消し、代わりに美容院や「町の小さな診療所」的な病院も増えてきました。

こうして見ると、その街にできるお店のターゲット層の年齢が次第に高くなっている事が分かります。そう言ったお店を利用する人達の多くは地元住民なので、単に地元住民の需要に合わせてお店が変遷しているだけなのですが、改めて見ると街自体が年を取っている感が強く見て取れて印象深かったお話です。

お店はその土地の住民の実態を映す鏡

お店は、年齢だけでなく、その土地の住民の実態がかなり色濃く反映されます。私が今居る場所は学生街なので、「安くて量の多い」食べ物屋さんがたくさん並んでいます。そう言った事を考えながら街を眺めていると、楽しいと感じる時も結構あります。