打ち切れるサービス、打ち切れないサービス

昨日の ラグナロクオンラインは既にどうやって最期を看取るかと言う段階 - Life like a clown のフォロー的な記事(+愚痴)。前の記事の反響で一番多かったのは「10 年も続いたんだからよく頑張ったと思うよ」的なものでした。この反響に関しては特に異論はなく、私自身も「全体としては」よく続いた方だと思います。

ただ、実感としてガンホー社の運営情況はここ 1 年(正確には RR 以降)急速に再劣化しており、これがラグナロクオンラインの寿命をいたずらに縮めている結果となっています。例えるならば、ここ 1 年の運営状況は「病院でさっきまで『おじいちゃん、長生きしてね』としゃべっていたと思ったら、医者に誤薬されて危篤状態に陥ってしまった」と言う感じで、その点が残念です。

ya--mada
打ち切れるサービス、打ち切れないサービス。その辺は弱点でもあり、強みでもある。
nakakzs
ネットゲー隆盛時より、これらはいつまで続くか、どうやって終わらせるかということが話題に出てきていたけど、いよいよその時なのかもなと。ROに限らず。
[B! ガンホー] ラグナロクオンラインは既にどうやって最期を看取るかと言う段階 - Life like a clown

昨今の運営状況を見ながら「ガンホーは、もはやラグナロクオンラインを運営したくないんだろうなぁ」と言った事を思う事がよくあります。

915 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:13/07/28(日) 23:41 id:nNCLd+f40 [4/4]
接続多いうちからサービス終了するとユーザーから非難轟々、担当社員のリストラにも金がかかる
だからゲームそのものをじわじわと糞にしてユーザーから見放させ、社員も自主退社して貰いたい
そんな禿流のネットゲーの畳み方の実験中なんじゃねーの

jROの接続人数を見て雑談するスレ 122人目

上記は陰謀論と言うかただのネタなので、実際は、そこまでは意識してはいないのだろうと思いますが、「運営するのがもうめんどくさい」、「グラビティ社は全然言う事聞いてくれないし客はうるさいし」、「(パズドラに比べれば)大した金にならないんだから、うまく行こうがコケようがどうでもいい」のような事を内心思いながらやってるんじゃないかと言う疑問が、最近の修正・イベントの大雑把さや適当さを見ていると浮かんできます。

http://anond.hatelabo.jp/20130725192547 にあるように、いっそ完全放置して自然死するのを待つ方がお互いにとって幸せなんじゃないかなとも思うのですが、いろいろな事情からそうもいかないのか、変な修正をかけては大量流出を続けている昨今の RO です。

おまけ(愚痴)

ここからは、個人的な愚痴となります。半分くらい感情に任せて書いているので、苦手な方はページを閉じる事をお奨めします。


昨日あんな調子で記事を書きましたが、実際のところ R 化以降はほとんど惰性でやっているようなものなので、個人的にも RO が生きようが死のうが別にどっちでもいいと言うのが正直な所です。まぁ実際に終了するとなったら多少は寂しく感じると思いますが。

じゃあ何故、記事を書いたかと言うと、RO の運営状況は相変わらずこんなに酷い一方で、最近目にする記事は「ガンホー先生」とか「さすがガンホー」とか、ガンホーを持ち上げるようなものばかりで、いくら好景気は七難隠すとは言え、率直に言って腹立たしい訳です。非常に腹立たしい訳です。何が「ガンホー・がんばってます!」だ目障りだ。「私がパズドラをプレイしないたった 1 つの理由」は運営がガンホーだからだ。

思い起こせば、最初からいけ好かない奴だった……当時、ラグナロクオンラインβをプレイしていたら、オンセール株式会社改めガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と言う得体の知れない会社が日本のラグナロクオンラインの運営権を獲得したと言うニュースが流れてきました。

ほどなくしてβ2が始まり、後の惨状を考えれば予定調和とも思えるようにオープンが遅れる訳ですが、この際のお詫び告知の中に「テスターの皆様がフライングでログインしようとするからオープンのための作業ができません」的なユーザ非難を書いてきました。「あぁ、こいつは敵なんだな」と直感的に悟った瞬間だったと記憶しています。

ただ、ガンホーの言う事も一理あってこっちはテスターと言う立場なので、その後はガンホーの言い訳に使われそうな行為は可能な限り謹んでいました。当時のサーバはラグがひどくて、その頃のモンスターにはまだ「スキル」と言うものが設定されていないにも関わらず、「ザ・ワールド」と言うスキルを使われて理不尽に殺されたりもしたけど、まぁそんなものと言う事にして、とにかく「テスト」をしていました。

そして、その年の 12 月 1 日から正式サービス(有料課金サービス)に移行する事となりました。「これでようやく俺たちも客だ」と思っていたのも束の間、待っていたのはβ2期よりもひどいサーバ状況と相変わらずの適当な扱いでした。もうずっと BOT 大杉、サーバが分単位で止まるんですけど……?ログインしたら誰のキャラクターに繋がるかはお楽しみ……??メールはほぼテンプレ返信。あまりにもテンプレ返信が多いからか、知人伝手に「この前『社長の頭が禿げてるんですけどバグですか?』ってメールしたら、『バグですので利用しないようにして下さい』って返してきやがった」と言う話を聞く有様(もはや、事実かどうかは分からないが)。

最初に大幅なバランス調整(下方修正)が入った時の対応も酷いものでした。この時は、「ステータス&スキルをリセットすべきかどうか」で揉め、最終的にリセットは行わないと言う事で決着が付いたのですが、その時のお詫び告知が「ステータスとスキルは、そのキャラクターの歴史とも言うべき大切なものですので、リセットは行いません」的な文面でした。何が「歴史とも言うべき大切なもの」だその「歴史とも言うべき大切なもの」の中身をまったく別物に変えてしまったのはお前じゃないか。バランス調整が必要なのは理解するが、嘘や方便ならもっとマシな嘘をついてほしい。

こんな感じで、運営とユーザの信頼関係は「最悪」で、ここまで顧客信頼度が、気の毒な方向まで地面にめり込んでいる会社もめずらしい と評されるほどでした(参考: 「そんなこと言うから信用されないんですよ!」)。逆に、運営も基本的にユーザを馬鹿にしていて、「何をやってもダメなオレ、ラグナロクオンラインではどんな任務も即クリア!」、「誰にも相手にされない私、ラグナロクオンラインでは頼りにされてんだ」 と言う広告を出される始末。

かつて、ラグナロクオンライン 2 (RO2) と言う MMORPG が存在しましたが、これは最終的にガンホーが結構な金額(だったと思う)で運営権を獲得しました。RO2 はまだまだ完成度が低く、既に RO で多数のユーザを抱えているガンホーが無理をするまでもないと思えたにも関わらず半ば強引に獲得しに行ったのは「運営がガンホーじゃないラグナロクオンライン」と言うネームバリューを恐れたんじゃないか、と言う噂がユーザの間で真しやかに囁かれていました。当時、ガンホーへのユーザの信頼度は既にマイナスと言える位置まで低下しており、「運営がガンホーじゃないのなら、多少ゲーム内容や運営が糞でも移住したい」と考えるユーザは数多く存在しました。それほどまでに、ガンホーによる運営は、率直に言って「最悪」でした。

そんなガンホーですが、驚く事に、2006 年頃からまともな(とまでは言えないまでも)運営をし始めたのです。この頃にはガンホーにメールを送っても無駄だと悟ったユーザ達が、国民生活センターに投稿すると言った事が繰り返されていましたが何かしらの効果があったのでしょうか。BOT は壊滅的な状況まで追いやられ、R 化の際にも日本の状況が幾分か考慮された調整となりました。まぁこれらに関しても批判的な意見も根強いですが、それでも「何とか対話できるかも?」と言う位置まで持っていけたのは、これまででは考えられない進歩でした。

それから約 5 年、2011 年辺りまでは、相変わらず極端なゲームバランス調整やどの辺の層を狙っているのか見当のつかないような修正等まぁ悪い所もたくさんありましたが、それでも個人的には評価できる面もぽつぽつ見られ始めてきたので、ここ数年は「人間やっぱり、いつまでも過去の黒歴史に引きずられずに、未来志向でいかないとダメだよね」と、できるだけフラットな状態で評価しようと心掛けていました。

……て思ってたらこのザマだよやっぱりダメだテメェだけは許せねぇ。

そんな訳で、この一連の記事は、パズドラ以降の「きれいなガンホー」しか知らない人に、黒歴史を含むガンホーの黒い部分がもう少し知れ渡ればなぁと思って書きました。