一般ユーザ的に「エクスプローラ」の再起動はどの位、許容されているのだろうか?

ブログでいろいろ更新しておきたいネタもあるのですが、5 月中は私用等でいろいろありまして、ボリュームのある記事の更新はお休みと言う事にしようかと思います。先ほど、その私用関係で Adobe After Effects が必要になりまして取りあえず体験版をインストールしていた所、途中で「エクスプローラ」の再起動がかかりました。これに関連して、以前にどうしようか迷った事があったので書き留めておきます。

ソフトウェアを公開、保守する場合、継続的にバージョンアップを行う事になります。バージョンアップ時に、場合によってはインストーラ等で「ファイルの上書き」をする必要も出てきますが、この際に問題になるのが「上書き対象のファイルが使用中であった為に失敗した」と言う点です。この辺はさすがに頻出問題と言う事で、例えば、インストーラ作成ソフトである Inno Setup 辺りでは「上書き対象ファイルが使用中かどうかをチェックし、使用中であれば終了を促すダイアログを表示させる機能」がオプションで備わっています (CloseApplications=yes)。

ここから本題。上記の話で、該当ファイルが例えばシェル拡張用の *.dll 等の場合、エクスプローラを終了(再起動)する必要があります。

この「エクスプローラを終了(再起動)」と言う処理が一般ユーザ的にどの程度、受け入れられているのか分からず頭を悩ませました。エクスプローラを終了させるとデスクトップ画面上のアイコン、およびタスクバーが消える事になり、万が一、エクスプローラの再起動に失敗すると、何かしらのキーボード操作を知っていないと復旧できなくなります(電源ボタンぽちっと言う羽目に)。

ある程度、利用ユーザ層がはっきりと分かるような場合であれば、そう言った事はあまり気にせずにアグレッシブに再起動すれば良いのですが、不特定多数に配布している場合、利用ユーザのパソコン知識等も不明なため二の足を踏んでしまいます(「復旧不能な状態に陥った、どうしてくれる」的なクレームをもらっても対処が難しい)。

別の方法としては、いったん Windows 自体を再起動してから上書きすると言う方法もあるのですが、Windows 自体のアップデートであればともかく、いちアプリの更新に Windows の再起動を要求されるのはウザがられると言う現実もあり(昨今は、昔と比べて Windows 再起動を要求するアプリケーションは随分減ったなぁと言う気がします)、できればこの選択肢もあまり取りたくはありません。

そんな訳で(上書き)インストール一つ取ってみても、頭を悩ませる問題が数多く潜んでいるなぁと常々感じます。