CubeICE 1.0.0

CubeICE のメイン画面

CubeICE 1.0.0 をリリースしました(ダウンロード用ページ)。今回は、CubeICE 0.8.0β (2017-08-21) 以来、2 回目の大規模改修となります。また、今回のリリースを以て、CubeICE は β バージョンを卒業し、正式版と位置付ける事としました。多くのユーザーにとって使いやすいソフトウェアとなるよう、今後も引き続き CubeICE の開発を継続して参ります。

アイコン等、外観の調整

アイコンの変更

CubeICE 1.0.0 のリリースに合わせて、CubeICE メインアイコン、関連付け用アイコン、および各種画面の調整を行いました。アイコンに関しては、他製品との統一感を高める等の理由で変更する事を決定しました。メイン画面を含めた各種画面に関しては、Windows 標準ダイアログを参考にした微調整となっております。

メイン画面の外観の変更

設定内容の追加・削除・変更

CubeICE の詳細設定

CubeICE 1.0.0 では、いくつかの設定内容が追加、削除、および変更されています。

ファイル操作方法

CubeICE では Windows の「パスの長さに関する制限 (MAX_PATH)」等への対応を目的として、ファイルの移動やコピーに際して サードパーティから提供されているライブラリ を使用しています。しかし、ユーザーからのフィードバック等から、このライブラリを起因とした不都合も存在する事が分かってきました。

現在、判明している具体例としては、「ファイル名やフォルダー名が全角空白文字で終了している場合、コピー、移動、およびフォルダーの作成が正常に完了しない」と言うものです。この不都合に関しては、現在、修正方法を検討しています。しかし、修正にはもうしばらく時間を要する事や、別の不都合が存在する可能性も考慮して、ファイル操作方法をユーザー側で選択可能な設定を追加する事としました。

該当の設定は、CubeICE 設定「詳細」タブの「ファイル操作方法」と言う項目で変更する事ができます。「標準」を選択した場合は .NET 標準の機能、「拡張」を選択した場合は前述したライブラリの機能が使用されます。

作業用フォルダー

CubeICE は、一時ファイル等を保存する作業フォルダーを圧縮・解凍先と同じ場所に作成します。しかし、場合によっては、該当場所に作業フォルダーを作成すると、実行時間が必要以上に長くなる可能性があります。そこで、作業フォルダーを作成する場所をユーザー側で選択可能な設定を追加する事としました。

該当の設定は、CubeICE 設定「詳細」タブの「作業フォルダー」と言う項目で変更する事ができます。ここで、存在するフォルダーを指定した場合、CubeICE は該当フォルダーの中に作業用フォルダーを作成します。存在しないフォルダーが指定されている、または何も指定されていない場合は、従来と同様、圧縮・解凍先と同じ場所に作成します。

圧縮してメール送信機能を削除

CubeICE では、これまで圧縮ファイルを作成した後に既定のメールアプリを起動して添付すると言う機能を提供していましたが、メールアプリの利用頻度を含めた利用状況や、その他の諸々の事情を勘案して、該当機能を削除する事としました。該当機能を利用していたユーザーには申し訳ありませんが、ご理解いただけますと幸いです。

尚、コンテキストメニューに該当メニューを登録していた場合、CubeICE 1.0.0 でも引き続き表示されます。ただし、該当メニューをクリックして実行した場合、メールアプリを起動して添付すると言う処理はスキップされます。メニューに関しては、不要な場合は CubeICE 設定を通じて削除をお願いします。

ツールチップ表示に関する初期設定の変更

CubeICE には、圧縮ファイルにマウスポインタを重ねた時にファイルやフォルダーの一覧が表示される機能があります。この機能は、シェル拡張を利用している都合、万が一、何らかの不都合が発生した場合に Windows のエクスプローラーが終了する事態となります。

該当機能については、そう言った事態が発生しないように最善を尽くしていますが、不都合が発生した時の影響の大きさを鑑みて、初期設定では無効とする事としました。新規インストールしたユーザーが該当機能を利用する場合、CubeICE 設定「詳細」タブの「圧縮ファイルのツールチップにファイル一覧を表示する」の項目を有効に設定して下さい。

尚、上書きインストールの場合は、これまでの設定が引き継がれます。

その他の修正

その他の修正項目は下記の通りです。尚、今回は大規模改修の都合、CubeICE の挙動に直接関係のあると予想される項目のみを列挙しています。

  • 読み取り専用ファイルが含まれる場合に解凍に失敗する不都合を修正
  • パスワード入力エラー時に 0 バイトのファイルが生成される挙動を改善
  • フォルダーに対して上書き確認ダイアログを表示しないように修正
  • 解凍後に開くフォルダーの決定方法を改善
  • テキストボックスが空の時にファイル保存用ダイアログを表示するとエラーとなる不都合を修正
  • ファイル名に使用できない文字をテキストボックスに入力できないように修正
  • ファイル保存用ダイアログの拡張子に関する処理を改善

CubeICE 1.0.1 での修正

CubeICE 1.0.0 において、コンテキストメニューの「場所を指定して解凍」を選択した時に、解凍先を選択するためのダイアログが表示されない不都合が存在しましたが、該当の不都合は 1.0.1 にて修正されました。

CubeICE をご利用のユーザーは、ダウンロード用ページ より最新版インストーラーをダウンロード後、上書きインストールによる更新をお願いします。