Web サイトやブログのタイトルを決める際に気を付けたい事

きっこ女史がガセネタを官邸ホームページ更新の件で流して大漁旗が揚がる大戦果 @kikko_no_blog - やまもといちろう BLOG に関連して。取り上げられている記事の内容自体に対しては取りあえずノーコメントなのですが、私がこの記事で引用されている元記事を読んで最初に抱いた感想は「アプリ関係ないじゃん」でした。

このサイトに限らず「Web サイトの趣旨(サイトのタイトルから連想されるもの)から大きく外れてるものが多すぎるなぁ」と感じる Web サイトにしばしば遭遇します。ぱっと思いついた限りでは、「ゲーム速報」って言ってるのにゲームとは無関係の記事を大量に投稿しているブログとか、「Rails」って言ってるのにどこに Rails 関連の記事があるのか分からないブログとか。

非難しているわけではなく、むしろこうした内容とタイトルが一致しないほうが、更新しやすいし、内容を柔軟に変化させることができて良いのだ。私の数日前の言葉を使えば、「寝返り」を打てるサイトタイトルが優れていると言えよう。

「寝返り」を打てるようにするには、抽象的で内容と関係がない方がよい。ただしある程度イメージが伝わるような、雰囲気をかもし出すことは必要だ。偶然にも「憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々」は何もオブジェクト指向とも関係がない。そして、プログラマという言葉が理系的な雰囲気を演出している。運よく、寝返りを打ちやすいタイトルをつけていた。

これからブログを持とうと考えている人は、具体的なタイトルにするか、抽象的なタイトルにするか、よく考えたほうが良い。更新はしにくいがある程度の集客は見込める具体的なタイトルか、更新しやすいが集客が未知数である抽象的なタイトルにするか。

抽象的なタイトルが長続きの秘訣

昨今は Web サイト・ブログのトップページからの訪問と言うのは割合としてはかなり減少しており、Google 検索や各種ソーシャルメディア・ニュースサイトから個別記事に直接アクセスがあると言う形が多くを占めています。そのため、Web サイトのタイトルの重要性も低下傾向にあり、更新のしやすさを考えると抽象的なタイトルを設定しておいた方が良いように感じます。

Web サイトにあるテーマに絞った具体的なタイトルを付ける別の利点として SEO 的なものもありそうですが、例えば、「ゲーム」や「Rails」で検索してきた人が全然関係ない内容ばかりを見せられると落胆してしまうのは想像に難くありません。

後、blogのタイトルは変えたほうがいいと思うなぁ。もちろん、個人の自由ですが、elm200さんは、世の中の人をひきつけるエントリをかかれることが多いので、検索エンジンの上位に来ることも多いはずです。そのときに、Railsの技術情報を検索したい人の邪魔しないように。

ソフトウェア技術者をやめるのは構わないがどの仕事でも認めてもらいにくいのは同じだと思うよ - ひがやすを blog

もっとも、問題のブログは、既にタイトルから Rails と言う単語を外しているのであまり取り上げるのもアレですが・・・

テーマに絞ったタイトルを付けた場合、Web サイト・ブログの性質が読者に分かりやすくなると言うメリットはありますが、更新作業のハードルが高くなります。特に、アクセス数等を気にし始めるとブログの更新頻度が最重要項目の一つに挙がってくるので、選択したテーマの記事だけでは追いつかないと言うような状況も多々考えられます。また、「サイトのテーマとは関係ないのだけど、この時事ネタはアクセスアップに繋がる!」のようなネタにも手を出しづらくなります。

Web 上を見ていると「そんなこまけー事はどうでもいいし、アクセス数さえ稼げれば他の事には興味がない」のように感じられるものも多く、そう言う運営ポリシーならば仕方がないなとも思うのですが、これからWeb サイト・ブログを始める人は、この辺りの事(特定の分野の情報を発していきたいのか、それとも単にアクセス数が欲しいのか)も考慮しながらタイトルを決めると良いのじゃないかなと思いました。