Cube シリーズへのバンドル方針について

はじめに

私は、これまで主に Windows ソフトウェア(デスクトップ・アプリケーション)の開発者として株式会社キューブ・ソフト(以下、弊社)と言う組織に関わってきましたが、2019 年 8 月より Web サービス (*.cube-soft.jp) も含め「Cube」と名の付くプロダクト全般の統括と言う位置づけに変わりました。これに関連して、この記事では、これまで明言されていなかった Cube シリーズのバンドルについて記載します。

CubePDF シリーズや CubeICE を始め、弊社にて公開されている Windows ソフトウェアは、一部を除き個人・法人を問わず無料で利用可能です。そして、これらのソフトウェアを継続的に開発・保守するための費用については、ソフトウェアのインストール時に付属する所謂「バンドル」と呼ばれるソフトウェアを通じて、直接的、あるいは間接的に捻出されています。弊社の収益は、これらのバンドルから得られるものが全てと言う訳ではありませんが、無視できないのも事実です。一方で、「バンドルウェア」と呼ばれるものに対する世間一般的な評判は決して良いものではない事も認識しており、少なくともイチ開発者の視点からは、なくせるものであればなくしたいとも感じていました。

しかし、誠に残念ながら、バンドルウェアと言う形態を止める事はできないと言うのが現時点での結論となります。この数ヶ月、バンドルウェアと言う形態から脱却すべくいくつかの代替手段を模索しましたが、私の力不足もあり、どれも期待した成果を挙げる事はできませんでした。今後、状況が変わる可能性はゼロではありませんが、現実的には厳しいだろうと言うのが数ヶ月で得られた感触です。

そこで、Cube シリーズでは、ソフトウェアを継続的に開発・保守するための費用の確保とユーザの誤認をできるだけ防止するために、下記の方針でバンドルウェアと言う形態を続けて参ります。

Cube シリーズへのバンドル方針

Cube シリーズには、その時々に応じて様々なソフトウェア等がバンドルされています。これらの中で、ユーザの意図しない形で追加される可能性の最も高いものは Internet Explorer (IE) への Cube スタートページ(キューブサーチ) タブの追加と予想されます。そこで、まず、これに関しては完全に廃止します

Cube シリーズのバンドル方針

次に、上記以外のバンドルについては、下記の 2 点を遵守します。

  • 「利用許諾に同意してインストールする」項目の初期値は無効状態とする(所謂「オプトイン」)
  • タイトルに [PR] の表記を必ず付与する

これまで弊社で開発した別のソフトウェアをバンドルする際には「オプション」と言う表記を用いる事もありましたが、今後は、それらも含めて「PR」表記で統一する事とします。

バンドルに関する注意

尚、このバンドル方針が適用されるのは 2019/12/24 以降に弊社の Web サイトから取得できる最新バージョン のものとなります。旧バージョンのインストーラでは、ここに記載されている事と異なる形態でバンドルされている可能性がありますので、その意味でも、可能な限り最新バージョンのご利用をお願いいたします。

また、最新バージョンに関しても、いくつかのソフトウェアは今回のバンドル方針を適用するためにインストーラを作成し直しています。そのため、弊社 Web サイト以外から取得できる Cube シリーズのインストーラが、今回のバンドル方針に沿ったものになるのに、しばらく時間を要する事もあります。この点、ご了承下さい。

Cube シリーズのショートカット方針

バンドルに関連して、Cube シリーズの「デスクトップに作成するショートカット」についても併せて記載します。Cube シリーズで作成する(作成候補として選択肢を表示する)デスクトップのショートカットは下記の通りです。

  • メインアプリケーション
  • 設定用アプリケーション
  • ドキュメント(ユーザーマニュアル)へのリンク
  • Cube スタートページ へのリンク

これらの内、上 3 項目に関しては、基本的には有効状態を初期値(オプトアウト)とします。一方、4 番目の Cube スタートページへのリンクに関しては、無効状態を初期値(オプトイン)とします。尚、これらの項目はソフトウェアによっては存在しない場合もあります。例えば、CubePDF は仮想プリンターと言う性質上、メインアプリケーションのショートカットがデスクトップに作成される事はありません。

Cube スタートページ は、せっかく引き継いだ事もあり「Cube に関するお知らせを含めた弊社ポータルページ」の役割を担うべく、保守・改善を続けていきたいと考えています。上記もその一環と位置付けていますので、ご理解と、もし良ければご利用お願いいたします。

バンドルされたソフトウェアの削除(アンインストール)方法

これまで述べたように、私自身、あるいは弊社としてもユーザの誤認はできるだけ防止したいと思い、オプトインの徹底等の施策を検討し続けています。しかし、もし誤ってバンドルされたソフトウェアをインストールした場合には、下記を参考にアンインストールを試みて下さい。

Cube スタートページ(キューブサーチ)を IE に追加するバンドルに関しては、前述したように既に廃止していますが、旧バージョンのインストーラを用いてインストールした等の理由で必要となるユーザがまだ存在する事も考慮して記載します。また、上記では CubeWidget のアンインストール方法と記載しましたが、CubeWidget 以外でも基本的には(選択するアプリケーションの名前が異なるだけで)アンインストール方法は同じになります。

Cube シリーズの更新通知について

広告とは異なりますが、Cube シリーズはバージョンアップが行われた際に、その旨をポップアップで通知する機能を有しています。バージョンアップでは、脆弱性対応を含めた様々な修正が行われる事がありますので可能な限り早期に最新版への更新をお願いしていますが(そのため、該当機能は初期設定で有効となっています)、この通知を望まない場合は各アプリケーションの設定画面において 起動時にアップデートを確認する のチェック項目を外す事で無効化する事ができます。詳細については、各アプリケーションのユーザーマニュアルを参照下さい。

尚、該当機能を無効にした場合には、ご利用中のアプリケーションについて定期的にバージョンアップの確認をご自身で行うようお願いいたします。

有償版インストーラーについて

主に企業向けとなりますが、Cube シリーズを利用したいがバンドルされたインストーラーを許容できない方への選択肢として、有償版インストーラーを提供しています。詳細については、下記を参照下さい。