CubeICE 3.4.0 or later

CubeICE

CubeICE 3.4.0 をリリースしました。更新内容は下記の通りです。尚、3.5.0 以降の更新内容は本記事の最後に記載されています。

7-Zip を 24.06 に更新

先日、7-Zip が 24.06 にバージョンアップされましたので、CubeICE で使用しているライブラリ(一部、日本語に最適化した 7z.dll)もそれに追随しました。

Zstandard (zstd) 形式の圧縮ファイルの解凍に対応

zstd 形式の圧縮ファイルを解凍する様子

7-Zip では 24.05 より Zstandard (zstd) 形式の圧縮ファイルが解凍できるようになりましたが、今回の更新で CubeICE でも同様に解凍可能となりました。

tar 関連の圧縮処理を改善

tar.gz (tgz) を始めとした圧縮ファイルを作成する際には、いったん tar 形式のアーカイブを作成した後に gzip や bzip2 形式で圧縮すると言う二段階処理となりますが、これまで圧縮ファイルのヘッダ部分に記載する tar ファイル名がランダムに生成された文字列であったため、場合によっては解凍時にその名前が(フォルダー等に)使用されてしまう問題が確認されました。CubeICE 3.4.0 では、tar ファイルの名前を決定する際にユーザによって指定されたファイル名を基にするように修正されました。

CubeICE 3.5.0 以降の更新

CubeICE 3.5.0 以降の更新内容は下記の通りです。CubeICE をご利用のユーザーは、ダウンロード用ページより最新版インストーラーをダウンロード後、上書きインストールによる更新をお願いします。また、ソースコードは GitHub 上の弊社リポジトリで参照・取得する事ができます。

3.5.1 (2024-12-10)

7-Zip を 24.09 に更新しました。尚、CubeICE 3.5.0 で使用していた 7-Zip 24.06 において、Zstandard (zstd) の解凍処理に脆弱性 (CVE-2024-11477) が公表されたため、その修正への追随も含まれています(参考: 解凍・圧縮ツール「7-Zip」にリモートコード実行の脆弱性 | 窓の杜)。

3.5.0 (2024-10-30)

  • CubeICE 1.0.0 において、主に不具合を回避する目的で、ファイル操作方法を変更できる機能を追加しました。しかし、最近になって、ファイル操作方法を 拡張 に設定している事によって発生する不具合報告を受けるようになってきました。そこで、3.5.0 ではファイル操作方法の規定値を 標準 に変更しました。尚、指定したパスの長さが 260 文字を超えるようなファイルの圧縮・解凍を実行する際には、引き続きファイル操作方法を 拡張 に変更する必要があります。
  • 圧縮処理において指定されたファイルの読み込みに失敗した時、エラー表示がされない不具合を修正しました。