CubePDF Utility 4.0.0 or later

CubePDF Utility

CubePDF Utility 4.0.0 をリリースしました。更新内容は下記の通りです。尚、4.0.1 以降の更新内容は本記事の最後に記載されています。

Arm64 版 Windows への対応

現在、Cube シリーズも Arm64 版 Windows への対応を進めています。CubePDF Utility に関しては、近い内に Arm64 版を提供できるようになると予想していますが、取り急ぎ 4.0.0 では x64 版を Arm64 版 Windows 11 へインストールできるように修正しました。尚、これまで x86 版を利用していたユーザーにおいては、いったんアンインストールした後に x64 版をインストール頂くようお願いいたします。

Arm64 版の追加リリース (2024-06-28)

Arm64 版 CubePDF Utility 4.0.0 を追加リリースしました。これまで x86/x64 版を利用していたユーザーにおいては、いったんアンインストールした後に Arm64 版をインストール頂くようお願いいたします。

多言語対応に関する改修

CubePDF Utility は 0.5.0β より日本語に加えて GUI の英語表示に対応しましたが、これ以降、非日本語圏のユーザーにも数多く利用されるようになりました。また、ユーザーからのご支援により、ドイツ語 (2.2.0 以降)、簡体字 (4.0.0 以降) での表示にも対応するなど、多言語対応が進んできました。そこで、今後、より簡便に多言語対応を進めていくために、4.0.0 では該当機能に関する改修を行いました。

新しい言語への表示対応手順

ここでは、CubePDF Utility において未対応の言語での表示に対応するための手順について簡単に記載します。尚、基本的には GitHub 上の CubePDF リポジトリ に対してプルリクエスト (PR: Pull Request) を頂く事を想定しています。また、これまでに対応した言語は Applications/Editor/Main/Sources/Texts ディレクトリ下で確認する事ができます。

まず、該当ディレクトリにある English.cs ファイルをコピーし、対応する言語の名前に変更して下さい。例えば、ABC 言語の表示に対応する場合は、Abc.cs となります。次に、Abc.cs をテキストエディタ等で開き、EnglishText となっているクラス名を該当言語の名前に変更し(ABC 言語の場合、AbcText となります)、各行の右側の引用符で囲まれている英語の部分を翻訳して下さい。

internal class AbcText() : Globalization.TextGroup(new()
{
    // nameof() の部分は変更せず、各行の右側の部分を翻訳して下さい。
    { nameof(Text.Menu_Ok), "OK" },
    { nameof(Text.Menu_Cancel), "Cancel" },
    { nameof(Text.Menu_Exit), "Exit" },
    { nameof(Text.Menu_File), "File" },
    { nameof(Text.Menu_Edit), "Edit" },
    { nameof(Text.Menu_Misc), "Others" },
    // 以下、同様
});

中国語(簡体字)での表示に対応

前述した通り、4.0.0 では中国語(簡体字)での表示に対応しました。この対応は、@wcxu21 様によるプルリクエスト によって実現したものになります。ご支援、誠にありがとうございました。

選択ファイルのソート機能を修正

CubePDF Utility では、2.0.0 より挿入時に複数個の PDF や画像ファイルを選択した際に(独自の規則で)ファイル名順で並べ替えるように修正しましたが、一部のファイルでユーザーの意図と異なる順序になる報告を頂きました。4.0.0 では、この部分が修正されています。例えば、ファイル8.pdf、ファイル8-2.pdf、ファイル9.pdf、ファイル10.pdf の 4 個のファイルを選択した場合の並び順は下記のようになります。

3.0.2 まで ... ファイル8-2.pdf、ファイル8.pdf、ファイル9.pdf、ファイル10.pdf
4.0.0 以降 ... ファイル8.pdf、ファイル8-2.pdf、ファイル9.pdf、ファイル10.pdf

選択ファイルのソート機能に関する設定を追加

選択ファイルのソート機能に関する設定

また、これに加えて 4.0.0 では、設定画面にて選択ファイルのソート機能の有効・無効を選択できるように設定項目を追加しました。選択ファイルを自動的に並べ替える の項目を無効にした場合、CubePDF Utility 独自の並べ替えは行わず、Windows から伝えられたファイル順をそのまま利用するようになります。

その他の修正

その他の修正は下記の通りです。

  • iText を 8.0.4 に更新
  • PDFium を Google Chrome 126 相当に更新

CubePDF Utility 4.0.1 以降の更新

CubePDF Utility 4.0.1 以降の更新内容は下記の通りです。CubePDF Utility をご利用のユーザーは、ダウンロード用ページ より最新版インストーラーをダウンロード後、上書きインストールによる更新をお願いします。また、ソースコードは GitHub 上の弊社リポジトリ で参照・取得する事ができます。

4.1.0 (2024-09-27)

  • PDFium を Google Chrome 129 相当に更新
  • 表示言語にロシア語を追加 (Thanks Selyutskiy)

4.0.2 (2024-08-23)

  • PDFium を Google Chrome 128 相当に更新

4.0.1 (2024-07-29)

  • iText を 8.0.5 に更新
  • PDFium を Google Chrome 127 相当に更新

尚、CubePDF Utility 4.0.0 において、一部の PDF ファイル (Optional content と呼ばれるオブジェクトの存在する PDF ファイル) 編集時に NullReferenceException が発生する不具合が確認されていましたが、該当の不具合は iText 8.0.5 への更新で解消されました。