そして「今日のごはん」だけが残った

パーティーで知人を撮って投稿、そしたら人間関係が壊れてしまった不思議:日経ビジネスオンライン を読みながら、以前に、「Facebook の友人関係を考慮していくと、最終的に今日食べたご飯の内容くらいしか呟けなくなった」と言う話を聞いた事を思い出しました。

SNS に投稿する際にはモラルやデリカシーを持ちましょう」と言った類の事がよく話題になりますが、実際問題として、人間関係を壊さないようにモラルやデリカシーを持ってやっていくには「もっとも厳しい人」を基準にして呟く内容を決定する事になるので、友人の数が増えていくにつれて呟ける内容がどんどん制限されていき、最終的には「今日のごはん」や「今日の天気」のような当り障りのないものしか呟けなくなるのは十分にあり得る事のように思います。

私自身は、いちユーザとしては、現実世界で既に交流のある人とパブリックな Web 上でも交流する事には否定的で、ソーシャルな使い方をするとしても各サービスで新たに知り合った人達と絡むくらいかなぁと言う気がしています。

「気軽」な SNS

paradisecircus69 最近つぶやきに対する『責任』みたいなモノが俎上に上がることが多くなったなぁ。ゆるいつぶやきの筈だったが

はてなブックマーク - 知らない分野を例に挙げて、適当な事を言わない方が良い - Life like a clown

Twitter が最初期の頃に「ゆるい繋がり」を全面に押し出して宣伝していた事はよく覚えています。

Twitter に限らず、多くの SNS(もっと言うと、SNS に限らず Web サービス全般)が自サービスの宣伝を行う際には「気軽さ」を強くアピールする傾向があります。これは「めんどくさい事を避けたがる」と言うユーザの性質上ある程度仕方のない事ではあるのですが、これを全面に押し出しすぎたためにユーザの認識が不十分なままユーザ数だけが膨れ上がってしまい、様々な問題が発生すると言う現象がしばしば見られます。

SNS に関して言えば、実際問題として「気軽」な事と言えば「技術的な気軽さ(Web 上への投稿の容易さ)」くらいであり*1、それ以外の面に関しては「これまでと同程度の気軽さ」であると言えます。例えば、人間関係の維持に関して言えば「現実世界と同程度の気軽さ」になります。そして、多くの人にとって「現実世界の人間関係」はおおよそ「気軽」とは言い難いものだろうと思います。

そんなに大変なら SNS など辞めてしまえば良いと言う指摘もよく見られ、私自身もそう思うのですが、比較的プライベートな範囲内で収まっていた mixi に比べて現在の有力な SNS である Facebook は仕事上使わざるを得ない場合も多く「辞めたくても辞められない」と言う人も多いようで、なかなか大変そうだなと言う感想をよく抱きます。

*1:Web 上への投稿の容易さに関しても、BBS への投稿と比較してそこまで容易かと問われると微妙なところではあります。