RSS 経由で 低学歴の世界と高学歴の世界が交わるとき、そこには膨大な金脈が広がる。 - 拝徳 と言う記事が目に留まりました。記事自体はタイトルからして嫌な予感がするので読んでないのですが、どこかで見た事あるブログ名だな……と思ったら センセーショナルな話題を見かけたら言及するのを 1 日待つ、と言う心掛け - Life like a clown で言及したブログでした……
この点に気付いてから、個別の記事よりもブログ自体に興味が沸いたので少し追ってみる事にしました。
3ヶ月で約 25 万PVで、UUで約 4 万。
こうやって書くと、たいした数字じゃないのかもだけど、東京ドーム一杯分くらいの人が自分の書いた文章を見てったって考えると、
結構凄いことなんだなあと改めて思う。最近はTwitterで検索をするとみんなが感じた事が生々しくわかるので、特に面白い。
もちろんここに書いてある自分の意見が全て正しいなんて思っていないし、煽り気味なところがあるので、コメント欄はひどい罵詈雑言だらけだけど、
難解で誰にも理解できない文章より、やっぱり誰かが、心のどこかで思っていた事、「そうそうこれだよこれ!これが言いたかったんだ!」とか「こんな考え方もあるのか!」って言ってもらえるような、世の中の事象の見方を変えて「再定義」する文章を書くのはとても楽しい。
ブログはとっても楽しいなって。 - 拝徳
もはや件のブログに対して良い印象を抱いていないので穿った見方になりますが、『拝神』 の新着エントリー - はてなブックマーク での一連の記事タイトルの付け方(特定の層を指してバカと揶揄する等)や自分で「煽り気味」と自覚している点、さらにはコメント欄が罵詈雑言だらけになっている事も含めて「楽しい」と表現している点を見る限り、炎上する事を自分である程度狙って記事を書いている「炎上芸人」と見なして良いだろうと思います。
12. ダークサイドに落ちるかどうか
スパム行為を行って無理矢理読者を誘導したり、多くの人々が不快と感じる言動で炎上させることで、比較的容易に多くの注目を集めることが可能です。個人的に、そういったダークサイドの手法を使うことはあまりお勧めしません。
…(中略)…
14.「人」ではなく「数」に見えてたら危険
ブログ購読者数、Twitterフォロワー数、Facebookいいね数、などを見ていると、徐々に人々が「数値」に見えてしまうことがあります。しかし、実際は人々は「数」ではなく「人」です。
それを忘れて、読者等を「数」や「PV(Page View)」としてしか見なくなってしまうと、恐らく、足を踏み外すので注意しましょう。
知名度ゼロからの「ネット影響力」獲得への道:Geekなぺーじ
少し前に「ブログ論」のような話題が流行りましたが、件のブログに関しては上記で指摘されているような状況に陥っている事例だろうと思われます。確かに、Web 上の(残念な)性質として「ある程度、読者が突っ込みやすいような頓珍漢な部分を残した方が、結果的に多くの人に読まれ、多くの反響を得られる」と言うものがありますが、その性質に最適化された記事を数多く投稿されるのは、Web 上でいろいろな記事を読み漁っている側としても(自分のフィルタリングを抜けてきた時のダメージなど)辛いものがあります。
件のブログではビジネス的な展開に関する主張が多かったので実際にどんな事をやっているのだろうと調べてみた所、恐らくですが、落し物ドットコム と言う Web サービスを運営しているようです*1。
私達は人々の人生や生活に一筋の光明を投げかける存在を目指します。たとえ目の前にどんな困難が立ちはだかろうとも、私達は正しい倫理観を失わず一筋の光明を信じ、挑戦し続けます。
会社概要|落し物ドットコム
運営している Web サービスでは倫理観を重視した素晴らしいものを作ろうとしているようですが、ブログの運営についても「炎上を狙った記事の投稿」はやはり倫理的にはあまりよろしくないように思われます。ある程度の知名度も得られたようですし、自分が「煽り気味」と自覚している部分だけでも、少しずつ修正していって頂けたら幸いです。
*1:本人のはてなブックマーク の傾向、ブログ情報 - 拝徳 と Venture Now の代表プロフィールの類似性、さらには 同ページのブックマークコメント から推測したもの