以前に 全文転載系メディアと Google と個人ブログ - Life like a clown と言う記事を書きましたが、先日、何気なく検索結果を確認したところ大きな変化が見られました。
例えば、このブログでガジェット通信へ全文転載を行った ラグナロクオンラインは既にどうやって最期を看取るかと言う段階 - Life like a clown と言う記事のタイトルでググってみた所、前回調査時(2013/08/16)にはオリジナルは 100 位圏内にも表示されない状況だったのが現在(2013/09/28)はガジェット通信への転載記事を抑えて 1 位で表示されているようです(参考:google:ラグナロクオンラインは既にどうやって最期を看取るかと言う段階)。
もう少しサンプルが欲しかったので、ガジェット通信に寄稿した記事はGoogle先生にどう扱われるのか | 資料庫 で調査対象となっていた記事をタイトルで再度ググってみて、掲載順位を比較してみました。以下の表は、前述記事で調査された各種サンプルの 2012/12/29 時点での転載元の Google 検索結果表示順位と 2013/09/28 時点での同順位を比較したものです。
転載元記事タイトル(サイト名省略) | 2012/12/29 | 2013/09/28 |
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汚いコードとは何か? | 2 | 1 |
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なんだ、エネルギー危機もなかったのか【書評】 | 6 | ↓20 |
在日韓国・朝鮮人が嫌われる理由 | 19 | 7 |
格差社会の再来が意味するもの | ↓20 | 1 |
20 件中、検索結果の表示順位が上がった転載元記事は 9 件、下がった記事は 1 件、変動のなかった記事は 10 件(その内 5 件は元から表示順位が 1 位)となりました。結構な数の記事が全文転載系メディアから表示順位を奪還しているようです。
各種 SNS 上の反響の大きさが勝負の分かれ目?
現在の重複コンテンツとして転載メディアに取って代わられるか、生き残るかの境目はちょっとまだよく分かりません。ただ、私のブログを例に見てみると、はてブや Twitter で大きな反響のあった google:ラグナロクオンラインは既にどうやって最期を看取るかと言う段階] は検索結果 1 位をガジェット通信から奪還できた一方で、あまり反響のなかった [google:投票率の世代間論争に関する個人的な立ち位置 については今現在も駆逐されたままと言う状態になっています。したがって、Twitter やはてなブックマーク等の各種 SNS 上での反響の大きさが直接的、あるいは間接的(被リンクが増える効果等)に検索結果に響いているのかもしれません。
あるいは、上表を見ると http://mechag.asks.jp/ の記事は全て検索結果の表示順位が上がっている一方で、橘玲 公式サイト | Tachibana Akira official site の記事は全て(2 件だけですが)20 位圏外に吹き飛んでいるので、転載元サイトのオーソリティ等の利用方法が変化したのかもしれません。例えば、「全文転載メディア側のオーソリティは無視して、転載元のオーソリティのみで判断する(転載元のオーソリティが閾値以上なら表示させる)」ような感じでしょうか。
理由等はまだまだ不明ですが、全体的に転載元サイトに対して優しい基準になってきているようなので、個人的には良いんじゃないかなと感じました。