向上心なき『自分らしさ』という記事が東京新聞に載っていました.
何百億も稼ぐIT長者がいる一方で、フリーターやニートが増えているのを見れば、「一億総中流」が崩壊していることに誰もが気付いているだろう。「下流」の若者は、それを悪いことだとは思わず、中流へのこだわりもない。親の建てた家があり、「ユニクロ」や百円ショップで買い物をして、ファストフードを食べれば、定職につかなくても十分生活できる。「なんなんだ」と、上を目指してきた大人は思いたくもなる。「下流の出現」という三浦氏の指摘は、そんな漠然とした怒りを説明してくれる。
「一億総中流」が崩壊していることが,悪いことなのか良いことなのかちょっと判断がつきませんが,私から見て大人(40代くらい?)の人でも向上心がないような人は多く存在しますし,逆に私たちの世代で向上心を持ってる人も多く存在します.40代と20代とでは,向上心を持たない人の割合が20代の方が多いのは事実かもしれませんが,生活レベルの差(昔は,上記のように「十分生活できる」と言えるレベルまで達するにはもう少し頑張る必要があった)を考えると,まぁ自然な流れなのではないかなと思います.
加えて,「上を目指す」ということには,程度の差はあれリスクが伴うということを考えると,必ずしもそれが良いことかどうかという問題もあるような気がします.本当に,引きこもってて親がいないと生きていけないような人は何とかその状況を脱しなければならないのでしょうが,それなりに生活ができているならば必ずしも上を目指す必要はないような気はします.
下流な人が増えている!だが心配のしすぎではないだろうか?なぁに,かえって免疫力がつく(今日は,これが言いたかっただけ:p)