このタイミングでこういった話題が上ってくるのは,面白いというか皮肉に感じるというか.
実は、創作とパクリって、紙一重なんです。
・・・(中略)・・・
そういうことである。ズレによって信じられない状況を生み出すのがアイデアの本質という事です。物語には、斬新なアイデアが必要とされるのですが、それは0から生まれてくるものではありません。
人間は0から何かを生み出す能力を一つたりとて持っていません。完全なオリジナルを生み出す能力というのは、人間にはないのです。
あるのは、既存のモノの組み合わせを変える能力だけです。
http://blogpal.seesaa.net/article/18603142.html
上記は,芸術の分野での話として展開されていますが,どの分野においても同じことが言えます.例えば,Ajax.私もここ最近の流行に流されてAjaxの書籍を一冊読んだのですが,その導入部に書かれていた言葉が妙に印象に残っています.
初めてGoogle Mapsを見たときは,「これほど画期的なサービスを作り出すには,どれほど凄い技術を使っているのだろう」と思われた方も少なくないでしょう.しかし,Ajaxで用いられている技術のほとんどは新しい技術ではなく,すでに何年も前から普通に使用されてきた技術にすぎません.
具体的には,JavaScript,HTML,XMLなどです.いずれも誰もが使ったことのある技術といっても過言ではないでしょう.そういう意味では,Ajaxはそれ単体が「最新の技術」というよりも,鍋料理のように「ありふれた材料を組み合わせて美味しい品物を作るアプローチ」というほうが正確でしょう.
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774125792/lifelikeaclow-22/250-1229750-9065822
Ajaxに限らず,既存の技術の組み合わせで斬新な技術を作り出したというケースはかなり多いように感じます.また,(私の分野の)研究などにおいても,提案している技術の新規性を論文で主張したりするのですが,それらの多くは既存の技術の組み合わせ(それは,その分野の既存の技術の場合もあるし,まったく違う分野の,しかしどこか性質の似ている技術を利用する場合もある)であったりします.そういう意味で,“紙一重”という言葉には,確かに実感が持てます.
「オリジナリティ」は、人間はもっていません。それは人の手に余るものです。それを追い求めようとしても無駄だと思っています。
だから、「斬新なアイデア」を出したかったら、既存の秩序の中では使われていない組み合わせを探す事。
それが人間にできる限界だと思っています。そして、それでいいんです。
http://blogpal.seesaa.net/article/18603142.html
何か,印象に残った言葉.多くの分野で同じことが言えるのではないでしょうか.