いじめ根絶

いじめを苦に17日に自殺した愛媛県今治市の市立中学1年の男子生徒(12)が、学校で「貧乏」や「泥棒」と言われて「生きていくことが嫌になった」などとつづった遺書の全容がわかった。生徒が通った小、中学校の校長らは、生徒宅を訪れて再発防止を願う家族の思いを聴き取り、市教委はいじめの根絶を誓う文書を市内の小中学校に送った。

http://www.asahi.com/national/update/0826/OSK200608260023.html

何とも言えないものが残る事件です.いじめの根絶を誓う文書を送ることで,遺族の方々,学校関係者の気が済むのならそれも有効な手段だと思います.ただ,本気でいじめを根絶させようと考えているなら無謀,とは言わないでおきますが難しいだろうな,と思います.

例えば,教師が上記にあるような悪口を言うなと徹底して指導すれば,そういった類の悪口はなくなるでしょう.ただし,そこからじゃあ明日から,仲良く接することができるのかと考えると,恐らく無理でしょう.無視という行動に出るか,その人の欠点の粗探しに走るか,どちらにしてもいい方向には進まないような気がします.

「ある意味、当然かも」という空気が当時の教室にはあった。それでも、先生の前で、大勢のクラスメートの前で、作業班の仲間たちは、「仲間外れにして何が悪い!」とはいえなかった。仲良しグループではない、学級会の決めたルールの中で作られた作業班が「嫌われ者」を排除すれば、それはイジメに他ならない。釈明の嘘が突き崩された彼女らは、うなだれ、謝罪した。

無言で彼女らを見つめ、イジメの「悪」を糾弾した私(たち)もまた、悄然としていた。イジメはどこかの誰かさんの犯罪ではない。悲しみに顔を歪めた人を見て「しょうがないよ」と心の中で冷たく突き放した自分は、心を入れ替えられるだろうか? 無理だ、と思った。

http://deztec.jp/design/06/06/28_society.html

何となく印象に残ってるエントリ.幸運にも私はいじめにあったことはありませんし,また自分がいじめの加担者として大きな問題となったこともありません.ですが,下手をすればいじめに発展し得るような言動を取ったことは何度もあると思います.上のような記事を見て,これからはそういった発言をしないと誓えるか?無理だと思います.