インターネット上に存在する3つの人種

ある人に「twitter使ってる?」とたずねたら「私はそんなに自己顕示欲が強くないのでそれほど楽しくない」といわれたんですね。あれれ、私はtwitter結構使ってますが(ついったー部員だし)あれはむしろ自己顕示欲が強い人は楽しめないサービスだと思うなあ。

http://d.hatena.ne.jp/riko/20070522/1179802596

うさだblog:MMORPG界の3つの人種において,MMORPGには,コミュニティ論者,自己顕示者,ゲーマーの3種類の人種が存在すると述べられていますが,この事はMMORPGに限らず(多くの)他人と接する機会のあるサービス全般に言えることではないかと思います.すなわち,それらのサービスを利用する人々は,

  • 自己顕示欲を満たそうとする者
  • 他人との繋がりを求める者
  • そのサービス自身を楽しむ者

の3種類に大別されます(3番目の項目は漠然としていて分かりにくいので,今回は保留).

自己顕示欲を満たそうとする者とは,例えばblogなどにおいては,アクセス数,登録しているランキングサイトの順位,SBMサービスでのブックマーク数などをどれだけ伸ばしていくことができるか,という点を最重要視する人々のことを指します.一方で,他人との繋がりを求める者は,コメント欄などでどれだけやり取りが続けられるか,という点を重視します.

前述した3つの人種のうち,どの種の人々が多数を占めるのかについては,サービスによって異なります.例えば,うさだblog:MMORPG界の3つの人種では,冒頭で“かつては自己顕示者しか存在しないと思っていた時期もあったが”と述べていますが,これはLvやお金など“凄さ”を数値としてはっきりと表してくれるMMORPGが自己顕示欲を満たすのに非常に都合が良く,そのため自己顕示欲を満たしたい人々が多く集まってきたためではないかと思います.一方,例えばmixiなどのSNSにおいては,自己顕示欲を満たせる物がほとんど存在しないため,先のMMORPGに比べて他人との繋がりを求める者が多くなります(SNS自体が,他人との繋がりを求めるためのサービスなので,その種の人々が最も多くなるのは当然かもしれませんが).

重要なことは,ある種に属している人々は別の種の人々のことを理解しづらいと言うことです.例えばMMORPGにおいては,他人との繋がりを求める人々にとっては不正をしてでも俺TUEEEEEEEEEEしたい高Lv,高財産を望む人々は理解しがたい人種ですし,逆に自己顕示欲を満たしたい人々にとっては日々チャットでだらだら慣れあうことの楽しさは理解できません.これが,喧嘩や騒動の種となることも多々あります.

月並みな結論ですが,他人との関わりのあるサービスを利用するときは,自分とはまったく異なる人種が存在するということは,最初に認識しておくべきだろうと思います.