自ブログをサンプルとしたアクセス考

久々に Google Analytics をぼーっと眺めていたので,眺めながら思った事をメモ.ちなみに,このブログの規模としては平時(特に更新しない,または更新してもはてブ辺りに挙がらない)でアクセス数 300(土日) 〜 400(平日)程度のようです.また,この記事では「アクセス数の価値に関する是非」は考えない事とします.

はてなブックマーク

以前に知人から「はてなブックマークってどうなん?(Twitter とかが出てきてアクセスを稼ぐ方法としては)もう終わったんじゃないの?」みたいな話を振られたことがありました.

Twitter などの台頭で(アクセスを得る方法は)多様化してきてはいますが,特に自ブログの知名度だけではほとんどアクセスを稼げない規模のブログの場合,はてなブックマークは未だに多くのアクセスを(比較的手軽に)流してくれる Web サイトの一つだろうと思います.

上記は http://d.hatena.ne.jp/tt_clown/20100202/1265096776 の記事へのアクセス数の推移ですが,ピーク時で 7,300PV/day を記録しています.これは,このブログの規模を考えると破格とも言える数字です.1,000 超えの被ブクマを稼ぐ記事など狙って書けるものではないのでこれを期待するのは酷ですが,経験的に被ブクマ数 10 位で大体 1,000 程度のアクセスがはてなブックマークから流入してきます(記事の内容によって結構ぶれますが).したがって,ほとんどアクセスを持っていない規模のブログが取り合えずアクセスアップを目指す方法としては,はてなブックマークを意識しながら書くと言うのは依然として有効だろうと思います.

ただし,アクセスを獲得すると言う観点から見て,はてなブックマークに頼る方法の欠点は「一記事の生存期間が非常に短い」と言う事です.ある記事がホットエントリ入りしてから,その記事がアクセスを稼いでくれる期間は1 〜 3日程度となります.それ以降のアクセスはほぼゼロで,記事としては死んだ状態となります.「釣り記事でアクセスを稼ぐ方法は長期的に見るとうまくいかない」のような話はしばしば耳にしますが,これの理由の一つとしては「毎日(はてブ受けするような記事を)書き続けなければならないので労力的にも辛い」と言うものがあるように感じます.

Google & Yahoo! Japan

この 2つの記事は,(アクセスの観点から)自ブログの記事の中でもかなり特異な性質を持つ事になりました.何故かは分かりませんが,これらの記事はあるキーワードで検索エンジンの 1ページ目に出現するようになりました.

上記のグラフは,後者の記事の年初来のアクセス数の推移なのですが,半年くらいずっと 100PV/day 程度を維持しています.このブログの平時のアクセス数が 300〜400PV/day なので,3分の1程度はこの記事へのアクセスと言うことになります.

検索エンジン経由のアクセスの特徴としては,「短期的に見ると流入するアクセス自体は必ずしも多い訳ではないが,記事の生存期間が非常に長い」と言うものが挙げられます.はてなブックマーク経由で得られるアクセスが高々 3日なのに対して,検索エンジンの結果に表示されるようになると非常に長い期間,安定して一定のアクセスを得ることができます.前者の記事に関しては,実に 4年以上もの間ずっとコンスタントにアクセスを稼ぎ続けており,この安定性は目を見張るものがあります.

興味深い点は,検索エンジン(検索結果の上位)に残る記事とはてブされる記事と言うのは必ずしもリンクしていないと言う点です.後者の記事は 2010/05/20 時点で被ブクマ数はゼロです.

どういう条件で検索エンジンの結果に残り続けるのかは,私はよく分かっていません.Google 検索などは新しさも指標に入っているようで記事を書いた直後はわりと検索結果にも表示されるのですが,多くはすぐにヒットしなくなります.この辺は SEO を勉強した方が良いのかもしれませんが,今のところはそこまで真面目には考えていません.

Tumblr

今年に入って観測された自ブログでの新たな特異点.この記事の特徴は,「とにかく Tumblr でリブログされまくった」と言うものでした.

この現象は自ブログでは一度しか起こってないので,条件などはよく分かりません.特徴としては,個人ニュースサイトの管理人は Tumblr を使用してる事が多いようで(リブログしてた Tumblr の URL に見覚えのあるような ID をよく見かけた),Tumblr でリブログされまくった記事と言うのは個人ニュースサイトに紹介されやすい記事なのかなと感じました.

記事の生存期間などは比較的はてなブックマークされる記事の事例に近いように感じました.ただ,各サイトを経由してくるユーザと言うのはかなり異なっているような印象も受けました.なので記事を書く際は,取りあえず自分の書く記事の性質を考えながら,想定する読者(はてブ/Tumblr/個人ニュースサイト)を考える位はした方が良いのかもしれません.

Twitter

Twitter が今までに挙げて来た各サイトと違う点は,「自分から能動的に宣伝できる」という事かなと感じています.

今までブログ上で記事を書く上で悩んでいた点は「そもそも誰一人にも読まれていない」という事でした(実際には,RSS リーダ上で読んでいる人は何人かいるでしょうが).そのため,記事の内容を評価をしてもらう機会を得ること自体へのハードルが高く,多くの人に読んでもらうための最初の勢いを獲得する事(はてなブックマークで言えば,3〜5 の被ブクマ数を獲得すること)もほとんど運任せになっていました.

Twitter が出現した事で,この部分が幾分楽になりました.記事を書いた後に更新呟きをする事で(私のフォロワーの規模の場合)10人位は毎回閲覧してくれるようになりました.Twitter 自体はそこまで多くのアクセスをもたらしてくれる訳ではありませんが(フォロワー数次第と言う事もありますが),能動的に宣伝できる場所が増えた事によりゼロを10人にする事はやり易くなりました.この点が,自ら宣伝手段を持たないブログにとっては非常に大きいのではと思います.