http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1597.html と言う記事がもの凄いはてブを集めており,現時点で 2011年のはてブ数1位となっています(参考:歴代はてブ多い順 / 年ごとのランキング 2011年).内容(動画)に関しては見てないのですが,この記事を見て一番驚いたのは「これだけのはてブ数が集まっているにも関わらず,ツイート数も相当の数を稼いでいる」と言う事です.
はてブ数とツイート数の相関関係 - Life like a clown 辺りで述べましたが,はてブには「数千レベルのはてブを集めるような記事はツイートされにくい」と言う傾向があります.これは,数千レベルのはてブを集めるような記事は「ライフハック」と呼ばれるような記事がほとんどで「自分でブックマークはするけれど,Twitter で呟いて他人に知らせようとは(あまり)思わない」と言うユーザのモチベーションに起因するようです.例えば,この傾向を利用してカテゴライズしたのが Topics and Knowledge 〜はてブ「人気の話題と知識」〜 で,カテゴリ毎にそれなりに有意差のある特徴が見られています.しかし,上記の記事はこの傾向からは外れています.
そこで,今回は 歴代はてブ多い順 / 年ごとのランキング 2011年 に掲載されている各記事のツイート数(と Facebook の「いいね!」数)を取得して,どのような傾向があるのか再度調査する事にしました(尚,掲載されている全ての記事のツイート数等の一覧は http://cielquis.net/hatena-ranking/ranking-2011.html で参照する事ができます).
以下に,「はてブもツイート数も集めている記事」をいくつかのグループに分類してみます.
健康関連
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1597.html と比較的近い内容の話題として これは画期的!その場であっという間に鼻づまりを治す方法:らばQ と言う記事がありました.こちらも数千を超えるはてブを集めているにも関わらず,ツイート数が 5,0000 超えとかなりの値を弾き出しています.
今のところの個人的な印象ですが,「ライフハック」に分類される記事でも「すぐに実行できるかどうか」でツイートのされやすさがかなり変わるのかなと思いました.はてブでよく人気になる「ライフハック」と呼ばれる記事は,「今すぐ実行できそうにはないけど,いつかはやるかもしれない」と言うモチベーションでブクマされる傾向があります.これに対して,下記の 2記事は,そう言った記事とは異なって「今すぐにでも取り合えず実行してみよう」と思えるような話題な所が,ツイート数の増加に繋がっているのではないかと感じました.
タイトル | Hatena | |||
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1 | 30秒で肩こりが楽になる体操がスゴいと話題に | ニュース2ちゃんねる | 9,000 | 909 | 4,956 |
4 | らばQ:これは画期的!その場であっという間に鼻づまりを治す方法 | 5,717 | 1,006 | 3,652 |
東日本大震災&原発関連
はてブ数とツイート数の相関関係 - Life like a clown でも述べたように,東日本大震災&原発関連の記事は,3・11 以降もっとも反響に関して傾向が変化したものです.はてブを数千集めるような東日本大震災&原発関連の記事は,そのほとんどが1万を超えるほどのツイート数を集めており,この傾向は 3・11 以前では考えられませんでした.Facebook の「いいね!」数も総じて高く,どの Web サービスの利用者にとっても感心の高い事柄のようです.
英語関連
Twitter でも英語関連は人気のある話題のようです.ただ,どちらもかろうじて 1,000 超えと言う程度なので,(はてブ数千超えの記事は大体ツイート数 1,000 以内に収まると言う指標の)誤差の範囲内かなと言う気もします.
タイトル | Hatena | |||
---|---|---|---|---|
17 | ずるっこ! | 1,223 | 142 | 2,871 |
19 | ネイティヴに通じる英語になる 「たった6個の正しい発音」 ほとんどの日本人が間違えている「6個の発音」|30分で英語が話せる|ダイヤモンド・オンライン | 1,133 | 457 | 2,758 |
個人的に,「複数の Web サービスのカウント(のギャップ)を用いて,それぞれの Web サービスの特徴的な部分(他の Web サービスよりも突出してカウントが高い)を抽出する事によりカテゴライズする」と言う方法はなかなか面白いと感じています.これの精度を高める意味でも,こう言った例外はこれからも追っていこうと思います.