正確には、「そろそろ Twitter 投稿する際には、公式の URL 短縮サービス (t.co) 以外を利用して URL を短縮するのをやめて欲しい」辺りでしょうか。タイトルは何か偉そうな感じになってしまいましたが、気持ちとしては「もし、意図的にではなく何となくやってるだけなら、お願い」くらいです。
- Twitterアカウント「はてなブックマーク::Hotentry(@hatebu)」の運営を、はてなが引き継ぎました - はてなブックマーク開発ブログ
- 株式会社はてなに @hatebu を無償譲渡した - Robot Checkerboard
先日、はてなブックマークが一定数に達した記事を Twitter 上で紹介していくアカウントである @hatebu がはてなに譲渡され公式アカウントとなったと言う記事を見かけました。へぇと思い該当アカウントを見ると、早速プロフィール欄に「はてなブックマークの公式アカウントです。」と言う一文が追加されていたのですが、それよりも気になったのが、投稿時に bit.ly を使用している部分でした。
そこで、せっかくの機会なので、bit.ly を使用しないよう「お願い」する記事を書いてみようと思い立ちました。
投稿に URL 情報を残せる t.co の優位性
私が、Twitter 投稿時に t.co 以外の短縮 URL サービスを使用しないで欲しいと思う唯一最大の理由は「少なくとも公式クライアントで見る限り、t.co で URL 短縮すると投稿の文面自体に URL 情報の一部、または全部が残るから」と言うものになります。
短縮 URL の問題点として、「どのサイトの URL なのかが分からない(分かりづらい)」と言うものがあります。先日、虚構新聞での騒動をきっかけに「どのサイトの記事なのか分からないから、記事名とサイト名を併記して欲しい」と言う主張がなされていましたが、この問題の半分くらいは短縮 URL の性質に起因します。
これに対して、t.co で短縮された URL は、Twitter 公式のタイムライン上では短縮前の URL(の一部)を表示してくれるため、「リンク先がどこの Web サイトか分からない」と言う問題がかなり軽減されます。Web サイト名などはコメントの文字数などによって省略される事もありますが、リンク URL の場合は(よほど長いドメイン名でなければ)ドメイン名部分は表示されますので、こちらの方が「クリックせずにどの Web サイトの記事なのかを知りたい」と言う要望により確実に応えられる事になります。
短縮 URL サービスは役目を終えた - Life like a clown
上記でも触れている 虚構新聞 や アルファルファモザイク、さらに、最近はてブ的に勢いのある はてな匿名ダイアリー*1 等はタイトルにサイト名が記載されていません。この時に t.co で短縮されていれば、短縮前の URL の一部、または全部が表示されるので実際にクリックしなくともドメイン名(それぞれ、kyoko-np.net, alfalfalfa.com, anond.hatelabo.jp)からどのサイトの記事かを推測できるようになります。最近は、URL 付の投稿を展開?すると記事の概要が表示されるようになってきていますが、実際に確認したところまだまだ完全と言う訳ではないようなので、投稿した文面自体に URL 情報が表示されている事の優位性は依然として高いものと思われます。
尚、現在の仕様では、Web インターフェースから投稿、および API 経由での投稿どちらの場合でも投稿の時点で http:// から始まる URL は最大で 20 文字 としてカウントされるようなので、「サードパーティのサービスを利用して URL を短縮しないと投稿できない」と言う問題も解消されています。
サードパーティの短縮 URL サービスを使う利点
もちろん、「何らかの利点があるので、意図的にサードパーティの短縮 URL サービスを使用している」と言う事十分考えられます。例えば、bit.ly には「短縮後の URL の末尾に + (プラス記号)を付ける事で、その短縮 URL がクリックされた回数等の統計情報が閲覧できる」と言う機能が存在します。
もし、こう言った統計情報を収集したい等の理由で意図的にサードパーティの短縮 URL を経由させているのであれば、その意図は理解できるし、仕方ないなとも思います。
また、Twitter 自体は URL は短縮後の文字数としてカウントされるようになっていますが、何らかの別の Web サービスを経由する等の関係で事前に URL を短縮せざるを得ないケースもあるだろうと思います。個人的な本音としては、できれば該当サービス側に対応してもらいたいと言うものなのですが実際問題としてなかなかそうもいかないので、これも仕方ないなと言う気がします。
ただ、そう言った「仕方ない」ケース以外に、「昔からずっと動いているサービスで、何となく短縮し続けている」と言う事例も結構存在するのではないかなと感じています。そう言った「何となくやっている」場合は、もし可能であれば、URL を短縮している処理部分を取っ払ってもらえると嬉しいなぁと言うのが個人的なお願いです。