GitHub Activity
今年も GitHub Activity から振り返ります。2019 年は 2,372 コミット (contributions) 、何らかのコミットを行った日の割合は 98% (358 / 365 日)と言う結果となりました。2016 年に何となく GitHub 上の見栄えを気にして始めた緑化政策ですが、これを継続する事が最近の大きなモチベーションの一つになっています(GitHub の Activity を意識し始めて 1 年が経ちました)。この類のものが目的化する事への功罪はいろいろありますが、今のところ、自分自身に関しては良い方向に作用しているかなと思います。
CubePDF 正式版のリリース
2019 年の最も大きなイベントの一つは CubePDF の正式版をリリースした事です。
CubePDF は最初の β 版をリリースして 9 年、1.0.0RC1 から数えても 6 年半の歳月を経ての正式版となりました。ここ 1, 2 年で感じていた事は、いったん β と名乗ったものを正式版とする事への心理的ハードルの高さでした。2018 年の振り返り に記載したように、近年、私もユニットテスト等の徹底を心がけていますが、これらはどちらかと言うとデグレードを引き起こさない事に注力したもので、自分が気付いていない不都合に対する不安が尽きる事はありません。
開き直ると言う訳ではないですが、あるソフトウェアに対して、不都合がないと自信を持って言える状況にする事は恐らく無理だろうと 10 年位で痛感してきました。15 年前、プログラミングを始めて数年の頃は「俺が、バグを出すと思ってんの?」と傲慢な事を思っていたものですが、プログラミングと言う行為も続けるにつれて、様々な難しさや厳しさを体験してきました(ユニットテストで振り返るプログラマとしての自分史)。そう言った現実も踏まえて、バージョン表記の在り方も改めて考えていきたいと思います。
Cube ブランドの統括
これまで長らく Windows アプリケーションの開発者として 株式会社キューブ・ソフト と言う組織に関わってきましたが、2019 年後半から Web サービスも含めて Cube と名の付いているものの統括と言う立場になりました。そして、これまでとの一番の違いは、金銭面も見る事となった点です。収入源として少なからぬウェイトを占めている広告やバンドルに関しては、これまでも Cube シリーズへのバンドルを少しずつオプトイン方式に移行させる等、開発者としての意見をできるだけ反映してもらっていましたが、最終的な方針は任せる形でした。これが全ての数値を完全に把握し、その上で方向性を決めていく立場になった事で、やはりこれまでとはいろいろと状況が変わってきました。
あくまで開発者としての立場であった頃は Cube スタートページ や CubeWidget の存在については、あまり触れたくないと言うのが正直な気持ちでした。しかし、これから組織としての収益や方針を考えていくに当たり、時にはこれらを積極的にアピールしていく必要すら出てくるだろうと予想しています。先日、上記リンク記事を公開しましたが、これには Cube としてのバンドルのポリシーをユーザに明確に示すべきと言う意識と同時に、私自身がバンドルも含めた事象に対してきちんと言及できる状況を作りたい思いもありました。性質上、全てのユーザに納得してもらえる形を作る事は難しいでしょうが、様々な意味での利便性の確保と組織を存続させるための収益の確保、両方のバランスを模索しながら開発および運営を続けていきたいと思います。
2020 年の抱負
2020 年のキーワードは「バランス」になると思います。一つ目は前述した通り、組織としての収益性の確保とユーザの利便性のバランス、二つ目はこれまでの開発者としての役割と 2019 年後半より行っている諸々の役割とのバランスです。開発面では 2019 年後半はやや停滞する結果となったため、これを改善する意味でもバランスを考えていく事は必須になってきます。さらに付け加えるとすれば私生活でも大きな変化があったため、所謂ワークライフバランスと言う話も含めて、2020 年はバランスが私の大きなテーマとなりそうです。