CubeNote 0.2.0β をリリースしました。修正・変更点は下記の通りです。
設定ファイルに関する不都合を修正
これまで CubeNote の起動に失敗すると言う不都合報告をいくつか頂いていましたが、開発環境における検証の結果、設定ファイルの読み込み時または保存時に何らかの問題が発生している可能性が高い事が分かりました。0.2.0β では、設定ファイルの読み込みおよび保存に関わる処理を改善しました。
起動時のウィンドウの表示位置に関する修正
OneDrive や Dropbox 等を用いて CubeNote のデータを複数 PC で共有している場合、CubeNote のメインウィンドウが PC 画面外に表示される事例を確認しました。0.2.0β では、設定ファイルに記憶されている表示位置が画面領域よりも大きい場合、画面内に表示されるように調整するように修正しました。
ネットワーク通信に関する機能を分離・削除
CubeNote では、これまで下記 2 点のネットワーク通信が発生していました。
- CubeNote のアップデート確認機能
- CubeNews の表示機能
前者に関しては、キューブ・ソフトにて公開している他のソフトウェアと共通化を進めているため、別プログラムとして分離しました。尚、アップデート確認機能の有効・無効については、引き続き CubeNote の設定画面で変更可能です。詳細については、CubeNote の設定項目一覧 を参照下さい。
後者に関しては、キューブ・ソフトで提供している Web サービスとの連携方法を模索する一環として組み込んでいましたが、利用者が少ない事と各ソフトウェアの役割を明確にする意味も兼ねて、削除する事としました。
.NET Framework のバージョンによってインストールするプログラムを変更
CubeNote はこれまで端末にインストールされている .NET Framework のバージョンに関わらず、.NET Framework 3.5 用にビルドされたものが一律にインストールされていました。
しかし、.NET Framework 3.5 はリリースされてから長い年月が経過しており、ほとんどの環境で .NET Framework 4.5 以降がインストールされている事から、キューブ・ソフトで公開されているソフトウェアに関しては近年、端末にインストールされている .NET Framework のバージョンに応じてインストールするプログラムを変更するように順次更新しています。
CubeNote も 0.2.0 β からこの運用方針に従うように修正しました。
ユーザーマニュアルおよびソースコードを公開
CubeNote のユーザーマニュアルを Web 版として公開しました。また、ネットワーク通信に関する機能を分離・削除した事により、公開しているリソース(ソースコード and/or ライブラリ)のみでビルド可能になったため、CubeNote のソースコードも Apache 2.0 ライセンスで GitHub に公開しました。
ただし、CubeNote では Azuki と言うテキストエディタ用のライブラリに対して、いくつかの独自修正を施したものを利用しています。そのため、オリジナルの Azuki.dll ではビルドに失敗します。CubeNote をビルドする場合は、Cube.Note Releases - GitHub より独自拡張版の Azuki.dll を取得して適切な場所に配置して下さい。また、Azuki プロジェクトに関しては、Azuki - OSDN を参照下さい。