CubeVP および CubePDF SDK 6.0.0

CubePDF と CubeVP の比較

CubeVP および CubePDF SDK 6.0.0 をリリースしました。CubeVP に関しては、内部ライブラリ(共通ライブラリ)の更新のみで、特に機能的な修正・追加はありません。

CubePDF SDK に関しては、共有ライブラリ (Cube.Core) の再編に伴い、サンプルコードにもいくつかの影響が及んでいます。これらは全て名前空間に関するもので、具体的には下記の 2 点です。

  • 設定内容を明示的に読み込む際に指定する Format クラスの名前空間が Cube.FileSystem.DataContract から Cube.DataContract に変更(4.0.0 までの内容にロールバック)
  • ログを出力するための Logger クラスの名前空間が Cube.Logging から Cube に変更

CubePDF SDK 6.0.0 以降を参照したプログラムで(初期設定ではない場所に保存されている)設定内容を読み込む場合、下記のように Cube.DataContract.Format.* と言う表記(末尾は Registry または Json)に修正するか、Collaboration プロジェクトのサンプルコードのように using Cube.DataContract; と言う記述に修正して下さい。

var settings = new SettingFolder(Cube.DataContract.Format.Json, @"path\to\settings.json");

ログ出力部分に関しては、using Cube.Logging; と言う記述を using Cube; に修正するか、または(拡張メソッド形式ではなく)静的メソッドを直接実行する形に修正して下さい。

var src = typeof(Program);
_ = Cube.Logger.ObserveTaskException();

// using Cube; を追加した場合、src.LogInfo(src.Assembly); と記述する事も可能
Cube.Logger.LogInfo(src, src.Assembly);
Cube.Logger.LogInfo(src, $"[ {string.Join(" ", args)} ]");

尚、6.0.0 より、これまで一つの DLL に分離していた Cube.Core と Cube.FileSystem が、Cube.Core に統合される形で一つとなりました。これに伴い、6.0.0 以降では Cube.FileSystem.dll は使用されません。上書きコピー等で更新した場合には古い Cube.FileSystem.dll が残ったままになる事がありますが、これは削除しても構いません。

今後の .NET Framework 対応に関する方針

今回の更新とは直接的な関係はありませんが、Microsoft による .NET Framework 4.5.2、4.6、および 4.6.1 のサポートが近々終了する等の理由によって、今後、数ヶ月以内にアップデート予定の 7.0.0 から .NET Framework の対応バージョンが変更される予定です。CubePDF SDK を利用するプロジェクトにおいても、可能であれば TargetFramework を net47 以降に変更頂くようお願いします。詳細については、Cube シリーズの .NET Framework に関する対応方針 を参照下さい。

CubeVP をご利用のユーザーは、ダウンロード用ページ より最新版インストーラーをダウンロード後、上書きインストールによる更新をお願いします。また、CubePDF SDK に関しては、NuGet 等を通じてバージョンアップを実施して下さい。