ホワイトバンド

ホワイトバンド:趣旨説明不足で購入者から批判という記事が気になったので,今日はその話題について.


研究室内にもホワイトバンドをしてる方がいまして,前に一度,まぁお約束のようにこの偽善者め!とネタにしてみたわけですが,その時に次のようなやり取りがありました(ホワイトバンド購入者をXさんとする).

A 「何で,ホワイトバンドなんか買ったんですか?」
X 「世界の貧しい人のためにだよ.」
A 「それなら,普通に募金すればいいじゃないですか!?」
X 「募金とかじゃないんだよ.このホワイトバンドをきっかけとして,皆が貧困問題に関心を持つようになるだろ.それが,目的なんだ.」

詳細は忘れましたが,大体こんな感じのやり取りでした.それで,今回の記事を見てると

事務局は「ホワイトバンドは『貧困をなくす政策をみんなで選択する』意思表示が狙い。分かりにくかったかもしれない」と説明

と主張しているようで,上のXさん言ってたことは正しかったことになります.ここまでは納得できるのですが,気になったのはこの部分.

8月に購入した千葉県柏市の女子大生(22)は「募金にならないなんて知らなかった」と話す

ここで,さきほどの疑問が再び沸いてきます.この女子大生は,何故ホワイトバンドを購入したのでしょうか?この女子大生は,募金にならないことを知っていたらホワイトバンドを購入しなかったのでしょうか?もし,そうだとすると,この女子大生は募金のためにホワイトバンドを購入したことになりますが,それならば何故素直に募金しなかったのでしょう?貧しいひとを直接的(?)に助けたかったのならば,どう考えても素直に募金した方が良いはずなのに・・・


ホワイトバンドに対して,購入していない人が偽善者めと批判することは(是非は別として)理解できますが,購入者側から今回のような批判が出るのは何となく違和感を感じます.