親子の付き合い方

16歳少女の毒殺未遂事件に関連して,子どもが怖い 相次ぐ『親殺し』おののく親という記事があがっていましたので,今日はそれについて.後を絶たない“親殺し”事件と言われるほど,そういった事件が起こってましたっけ・・・前回の事件がいつだったか思い出せない位の頻度でしか起こってないような気がしますが.


こういった事件が起こると,理解を超えた事件とか言われますが,子供にとって最も長くの時間一緒にいる(であろう)人が親であり,よっぽどの決心をしなければその親が嫌いであったとしても一緒に住んでいかなければいけません.そう考えると,その嫌な気持ちが積もり積もって親殺しを実行するというのも,理解できる範囲内かなと思います(だからと言って,本当にやるのはNGですが).また,今回はその方法がかなり変わっていたせいもあるでしょうが,何となく騒ぎすぎかなという印象を受けます(この辺りは,どちらかというと凶悪犯罪ほど娯楽になるという意見があるように,おもしろ半分で騒いでる感がありますが).


個人的には,こういった問題はあまり意識しすぎない方がいいのではないかと思います.このような騒ぎが起こると,(私もそうですが)いろいろな所で意見・主張が放送されたり,テキストが書かれたりします.そして,それらの意見ではほとんどの場合,親の育て方や学校の教育などが否定される展開になり,子供との接し方はかくあるべきだみたいな論調で意見が出されていきます.しかしながら,子供の教育に関しても,常に当てはまるような解を導き出すことは不可能です.よくある意見のひとつとして,昔のような接し方に戻ればいいというものがありますが,昔のような接し方に何らかの問題点が含まれていたからこそ,今のような接し方に変わっているのではないかと思います.


このような事件を教訓として,個人個人がその後の子供との接し方を微調整することは良い事だと思います.ですが,(言い方は悪いですが)今回の少女はやはり特殊ケースに当たることなどを考えても,それ以上何かを議論したとしても,当事者(親,学校教員など)達の自信を喪失させたり心配する気持ちを煽るだけで,(一般的に使えるような)何かを得られる可能性は低いのではないかなと思います.