先生と親に騙される秀才と、騙されなかった落ちこぼれというブログを読んで.最初の印象としては,敷かれたレールから外れることの難しさみたいなものを実感しました.
もし、東大生がわが社のような社員4人のスーパー零細カンパニーを志望したとして、私が考えることは以下のことです。
- そもそもなぜ他の立派な会社にいかないのか?
- いけない特殊で面倒な理由があるのか?
- むしろ相当の変人ではないのか?
- 果たしてうちの会社は彼を幸福にできるか?
- 得るものもあるが、彼が人生を賭けて得たもの(ブランド)を失うリスクが高い
- 経歴に傷をつけてしまう確率が高いだろう
- 果たして自分は彼のことをちゃんと使えるだろうか?
- 生きてきた文化背景が違いすぎる
- 考え方や見ていたマンガなどが違いすぎる
- 職場に馴染まないのではないか?
- 周囲の社員が萎縮してしまうのではないか?
- 職場に特権階級を作ることにならないか?
ただ東大を出たというだけで、これだけのデメリットを感じてしまうわけです。
私は結局今年は就活をしてないので何とも言えないですが,(言い方は悪いですが,それなりに学歴に関してブランドを持ってる人が)就活を行う場合,採用に関しては自分の能力(その仕事に対する能力やプレゼンテーション能力などなど)のみで判断され,(良い意味で)学歴は関係ないと思っています.ですが,実際には上記のようないろいろな勘繰りが入るようです.昔,ソフトウェアハウスでアルバイトをしていたことがありましたが,ここの社長も似たようなニュアンスでしゃべっていたような気がします.
このような現状を見ると,就活を行う側からはそんな差別の目で見るのはけしからんと不満を漏らす人も出てきます.私も,この不満はある程度は正しいと思います.ただ,このブログの方のそもそもなぜ他の立派な会社にいかないのか?→相当の変人ではないのか?という思考もまた,それなりに妥当かなと思います.昔,ある方と採用についてしゃべった事がありますが,この方もその時に採用するなら茶髪とかにしてたような人の方がいいな.周りに流されなかった人は,それだけ変な人の可能性も高いし.といったようなことを言っていました(半分冗談でしたが).周りと違うことをする人は,それだけ変である可能性が高く,変な人を扱うのはやっぱりシンドイからと言うことですね(活躍させられる場面がかなり限られていたりする).
私は,就職に関しては別に自分がやりたいものをやればいいと思います.それが,自分のブランドを捨てることになったとしても,それはそれでいいのではないかと思います.ただし,上記のような現実は確かに存在しているので,自分の選択したものが敷かれたレールから(たとえ少しでも)外れることになるのならば,やはりそれなりの覚悟は必要かなぁと思います.