終わりなき問答

ここ最近(というか結構前からですが),いろいろと起こってますのでログ残しの意味も含めて.

Simple−憂鬱なプログラマによるオブジェクトな日々−愛とは何か・・と問うことというコラムが掲載されていまして,そのコラム中で最終的に以下のように結論づけられていました.

哲学者のカール・ポパーは『果てしなき探求――知的自伝』(岩波現代選書)の中で、「『芸術とは何か』といったような、「――とは何か」問題はけっして真正な問題ではない」と述べている。

「愛とは何か?」も同様で、問い自体が正しいものとは言えない。抽象的な概念に、――とは何か?と問うたところで、答えなど出ない。せめて「善く人を愛するにはどうすればよいのか?」という問いの立て方でもなければ、何も答えは出せない。

問い自体が間違いという言葉にはいささか違和感を覚えましたが,それなりに納得しました.愛とか人生とか抽象概念に対して何の前提条件もなしに「何か?」と問うても,確かに答えは出てこないかなと思います.答えが出ない故に,余計に深刻に悩む人も結構みかけますので,こういった考え方(問い自体が間違い)も大切かなと.