有給休暇の取得率、46・6%で過去最低だそうです.個人的には,そんなもんじゃないかなーという気もします.まぁ,この記事でもこのことが悪いかどうかということには触れられてないのであれですが.
有給休暇を取りやすいかどうかは,当たり前ですが職種や仕事形態によって変わってきます.例えば,大きなプロジェクト単位で動いているような人ならば,(プロジェクトの終盤に調整をすることで)「一つのプロジェクトが終わったからちょっと有給を」みたいなことも可能です.また,複数人がまったく同じ仕事を交代制で行っているような仕事なども,仕事仲間と話をつけることによってある程度は有給を取ることが可能になってきます.しかしながら,今自分が持っている仕事が,継続的かつ何らかの前提知識が必要など自分以外の人ではこなせないような立場にいる場合,その人が有給を取ると業務全体が支障をきたしてしまうため,有給を取ることはなかなか難しくなってきます(この辺りが,記事で書かれてる「周りに迷惑をかける」にあたるのでしょうか).この場合,そういう状況にさせている(キーパーソンが抜けると機能しなくなる)会社の業務体系に問題があるような気もしないではないですが,ちょっと専門的な知識が必要な分野ではそういった状況はある程度は避けられないのではないかなぁといったところが本音です.
もう一つは,多くの場合,有給を取ったからといってその間の仕事が勝手に片付くわけではないことも原因となっているように思います.有給を取ると,その分,後で自分がきつい思いをしなければならず,そこまでして(有給を取って)やりたい事が毎年毎年あるかというと,多くの人はノーということなのではないのでしょうか.