洗脳のしかた

最近の公立図書館にはマンガどころか映画の DVD を置いてある所が多い。反面,『JIS ハンドブック』『日本薬局方』のような真面目な工学書や,「東亜日報」など外国の新聞を置いてる図書館は非常に少なくなって来た。


結論から言うと,小学生が図書館で借りた本は活字の本ではない。マンガなどの「娯楽本」が殆どなのだ。

http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/0425bc05c969c055d9fef7d16eef851f

小学生が図書館で借りた本、過去最多の1人18.7冊に対する反論エントリ.なかなか面白いのですが,こちらのエントリにも危険性が含まれています.それは,日常感覚を利用した洗脳です.

現在の公立図書館にマンガやDVDが置いてあることを事実とすると,今ある情報から分かることは,“図書館で本を借りる小学生が増えている”ことと“図書館にはマンガが置いてある”ことです.ここからは,小学生が図書館で借りている本の殆どがマンガかどうかは分かりません.しかしながら,人々の“日常感覚”を利用して“小学生が借りている本のほとんどはマンガに決まっている”と主張することにより“確かに,何となくそんな気がする”と人々の考えを誘導することができます.

もっと詳細に調査をすれば,小学生が借りている本の殆どは本当にマンガであることが発覚するかもしれません(マンガを借りることの是非は考えない).しかしながら,証拠が不十分な時点で“日常感覚”に訴えて自分の主張の正当性を訴える方法には,やはり何らかの危険性が含まれているのではないかと思います.