戦略と精神

これらの行為を審議するため、高野連は緊急常任理事会を開催。「雨天で試合が中止されることを恐れた故意の行為」「最後まで全力を尽くすべき理念に反する」「相手チームに失礼」などと判断。

http://www.asahi.com/sports/update/0722/221.html

外野が“フェアプレー精神に反する”と騒ぐのなら,ある程度は仕方ない気がします.ですが,この事例をわざわざ常任理事会を開いて始末書問題にまでしてしまう高野連にはいささか疑問符が.

再試合になるとそれまでの結果は全てリセットされます.今回だと,11点という点差はなかったことになります.もしかしたら,次の日では負けてしまうかもしれません.また,勝ったとしても1試合分余計に体力を使うことになります.高校野球では,その1試合分の体力が致命傷にもなりかねません.それら全ての不利益を“スポーツマンシップ”なんだから我慢しろと言われても,承服しかねるような気がします.

わざわざ常任理事会を開いて問題視したからには,今の行為はNGで終わらせるのではなく,そうしたくなる心理と現ルールに存在する問題を再考する必要もあるのでは,と思います.