発売初日には各地で行列もできた注目作品『ファイナルファンタジー3』ですが、まんたんウェブなどによればエンターブレインの週明けのデータで50万本近い数字が出ているようです。
FFIII,現在は品薄状態でなかなか手に入らないようですね.私の周りにも,NintendoDSごと買ったという人がかなり多くて驚いています.
ゲーム脳と並んでよく聞かれる批判として,グラフィック偏重への批判があります.最近のゲームはグラフィックばかりに力を入れていてシステムやシナリオがダメなものばかりだ,と言うものです.この批判が正しいかどうかは置いておいて,この批判の裏に潜んでいるものの一つが“昔はよかった”という懐古の情.懐古の情が強いほど,過去にプレイしたゲームにかかる美化の度合いも強くなっていきます.
そこで,供給側が取った戦略は,その過去の威光を借りるというもの.グラフィック偏重への批判にもあるように,確かにグラフィックに比べてシナリオやシステムなどは,あまり“進化”はしていません.なので,シナリオやシステムは昔のものを引き継ぎつつ,グラフィックだけ現在の技術を用いることにより,懐古の情を抱いているユーザを囲い込むための“新作ソフト”が誕生しました.
脳を鍛える〜でライトユーザを,FFIIIで過去のゲーマーを囲い込んだNintendoDS.運の強さもありますが,なかなかの策士だなぁと思いました.
参考URL