CubePDF が 2,000 万ダウンロードを突破

累計ダウンロード数の推移

CubePDF は 2022 年 12 月に累計 2,000 万ダウンロードを突破しました(2022 年 12 月 31 日時点で 20,035,427)。また、主に企業向けに提供している有償プランも、公的機関や大企業を含め、順調に契約件数を伸ばしています。数多くのユーザーにご利用いただいた結果として、今回こうした節目を迎えられた事を大変嬉しく思います。

メディアによる数多くの紹介にも支えられた成長

CubePDF は 2010 年 7 月 7 日、株式会社キューブ・ソフト (CubeSoft, Inc.) の最初の製品として オープンソースソフトウェア (OSS) で法人・個人に関わらずに誰でも自由に利用可能な条件の下にリリースされました。

仮想プリンターと呼ばれるソフトウェアは 2010 年時点においても珍しいものではありませんでしたが、当時利用可能だった多くの先行ソフトウェアは非日本語圏で開発されていた事もあり、指定した日本語のファイル名が文字化けする等の細かな問題が存在していました。CubePDF は日本語圏のユーザーをターゲットに、こう言った日本のユーザーにとっての細かな、しかし決して無視する事のできない課題を地道に解決していく事を目標に開発がスタートしました。

CubePDF の提供を開始して以降、これまで数多くのメディアでご紹介いただいてきました。「窓の杜」や「Vector」には最初期より頻繁にご紹介いただいていますし、近年では「ITreview」等の新しいユーザー投稿型レビューサイトにおいてもご紹介いただく機会が増えてきました。Web 以外に目を向けても、「日経 PC 21」、「Windows 100%」、「Mr. PC」と言った各誌には何度もご紹介いただきました。これらのメディアによる数多くのご紹介も、CubePDF と言う名前を数多くのユーザーに知ってもらう上で、欠かす事のできない存在でした。

数多くのユーザーに支えられた開発

CubePDF

今、改めて CubePDF に関して胸を張れる事を考えた時、それは 10 年以上に渡って開発を続けてきた事 ただ 1 点になるかと思います。

先ほども記載したように、仮想プリンターと言う形態は CubePDF を最初にリリースした 2010 年時点においても決して珍しくなく、既に多数存在する同種のソフトウェアの焼き直しに過ぎないものでした。当時を少し振り返ると、元々はゼロから PDF 変換ソフトを開発する事が目標だったプロジェクトが頓挫していた時に、私が「仮想プリンターで良いのなら、すぐ終わるんですけどね……」と呟いた一言が、現在の CubePDF の全ての始まりとなりました。つまり、当時でも既に Windows における仮想プリンターの実装方法等は十分に確立されており、それ自体には何ら新規性や難しい点はありませんでした。

ただ、CubePDF 提供開始からの 10 数年間で様々な環境が時代とともに変化してきました。初期バージョンのリリース当時に大多数のユーザーが利用していた Windows XP は、その後、Vista、7、8 (8.1)、10、11 と何度もメジャーアップデートが行われ、それに伴って新しい問題が顕在化してきました。また、社内事情ではありますが、弊社の財務状況が安定するまでの道のりも決して平たんではなく、一時は会社自体の存続が危ぶまれる状況に陥った事もありました(株式会社キューブ・ソフト第 16 期の振り返りを参照)。そう言った内外における様々な困難や課題の中で 10 数年に渡って開発の手を止めなかった事は、CubePDF、あるいは Cube シリーズの開発を主導してきた者として唯一誇れる部分だろうと自負しています。

しかし、この継続もユーザーの存在無くしては成し得なかった事だと実感しています。実際、CubePDF に関しては Windows 10 が Microsoft Print to PDF と言う名前で仮想プリンターを標準機能として搭載するようになった時、その存在意義を疑ってしまい開発も一時停滞した事がありました。何度も開発停止を決断しかけた時に、それを思い止まらせてくれたのは Windows 10 普及以降も減る事のないユーザー数でした。性質上、私に正確なユーザー数を知る術はありませんが、ダウンロード数の推移を見ても提供開始以降その増加速度はほぼ鈍化する事なく現在まで続いています。これらの事実が、まだ CubePDF が多くの人々に必要とされている証として、開発を継続する事への大きなモチベーションとなっています。

CubePDF の知名度に支えれられた他製品の成長

Cube シリーズ概要

CubePDF は弊社から提供する初めての製品でしたが、非常に幸運な事に、大成功と言って良い結果となりました。そして、この成功によって獲得できた知名度が、その他の Cube シリーズの成長にも大きく寄与しています。

例えば、既存の PDF ファイルを結合したりページ順序を入れ替えたりするためのソフトウェアである CubePDF Utility は、現在でこそ CubePDF と遜色のないダウンロード数となっていますが、ここまで成長するのに CubePDF と言う名前は必要不可欠でした。また、その他の Cube シリーズについても、CubePDF を提供している会社の製品だからと言う理由で利用し始める事例を多数見聞きしてきました。

さらに、近年は収益の多様化(広告収益への完全依存体質からの脱却)を目的として、Cube シリーズの有償版インストーラーを始めとした有償プランにも力を入れていますが、公的機関や大企業を含め、多種多様な法人・組織から直接のご契約を頂いております。弊社がこれらの組織から信頼を得られるまでに成長できたのも、CubePDF を中心とした利用実績とそれに伴って培われた知名度による賜物と思います。

今後の方針

CubePDF、または Cube シリーズは今後も変わらず開発を継続していきます。現在は有償プランを提供している事もあり、有償版ユーザーには優先度の高いサポート体制を敷いておりますが、有難い事に大きな問題もなく継続してご利用頂いています。また、有償版ユーザーのご指摘やご要望でソフトウェアの機能が改善された事例も多数出てきています。このような形でソフトウェア自体が進化し、有償版・無償版ユーザーがともに利益を享受できるようになる未来を弊社としても祈っています。

有償版・無償版ユーザーに関わらず継続可能なサポート体制を確立するための最良の方法は常に品質の改善を続ける事だと信じ、弊社は今後もその実現に向けて邁進してまいります。今後とも CubePDF を始めとした Cube シリーズをどうぞよろしくお願いいたします。