CubePDF Utility 1.6.1 および CubePDF Page 3.6.0

CubePDF Utility

下記 2 ソフトウェアをリリースしました。更新内容としては、PDFium の定期アップデート(Chromium 95 相当に追随)に加えて、PDF のしおりに関する修正を行いました。

PDF 結合時に階層化された「しおり」の構造が崩れる不都合

2021 年 7 月の更新時 に、CubePDF シリーズで利用している iText を旧バージョンである iTextSharp から itext7 に移行しましたが、このタイミングで階層化された「しおり」情報を含む PDF ファイルを結合すると、下図のように、その構造が崩れる(改ページの度にルートとなるしおり情報が表示される)不都合が発生していました。

階層化されたしおりを含む PDF の結合結果

CubePDF Utility 1.6.1 および CubePDF Page 3.6.0 で該当の不都合を改善しました。CubePDF Page に関しては、今回の改善で問題になるケースはなくなったと予想しています。一方、CubePDF Utility に関しては、階層化された「しおり」情報を含む PDF ファイルの間に別の PDF ページを挿入した場合、該当ページでしおりの連続性が途切れ、再度ルートとなるしおりの情報が表示される事となります。

この挙動に関しては、どのようにしおり情報を結合すべきかを含めて現在、検討中となっています。該当の挙動について何か修正を実施した場合、リリース時に改めて説明いたします。

CubePDF Utility および CubePDF Page をご利用のユーザーは、それぞれ CubePDF Utility ダウンロード用ページCubePDF Utility ダウンロード用ページ より最新版インストーラーをダウンロード後、上書きインストールによる更新をお願いします。また、ソースコードは GitHub 上の弊社リポジトリ で参照・取得する事ができます。